2013-07-30

金城町の石畳

司馬遼太郎の街道をゆく6「沖縄・前島への道」には、「もし首里の町が戦前のまま残っていたら、沖縄は京都、奈良、日光と肩を並べる観光地になっていたろう」という一文があります。その「石垣と石畳の町」古い首里の面影が残っているという那覇の首里城の南、金城町の石畳道を散歩してきました。

石畳の道はさほどの距離はないものの、歩き下るとその昔の都首里を折々ふっと感じさせる、しっとりとした趣ある路地です。けれど、この散策コースで一番驚いたのは、石畳の道ではなく、石畳の道の途中から左手の一本道に少し入り込んだ奥にある、戦火を逃れた樹齢300年と言われる赤木の木、そしてそれを囲む崖下ともいえる場所の雰囲気です。
まるで熱帯雨林に迷い込んだ様。本当にこれが首里城のすぐ近くなのかしら、と。
何とも言えない、厳かで、正に神域といった空気に満ちているのです。この場所の少し前まで民家が普通に立ち並んでいる、都会那覇の一角に過ぎないはずの所ですのに・・・。

訪れた時、ちょうど右手の大木の幹だけに、まるでスポットライトのように赤い西日がさしており、その神々しさといったら・・・。近寄りがたく、ただただひれ伏したくなるような存在感と威厳に満ち、圧巻でした。その木々を守っているのでしょうか、様々な鳥達の鳴き声も響きます。自然と頭を垂れ手を合わさずにはいられなくなりました。
首里城のすぐ下で、この場所がよくぞ残ったものです。樹形もまさに御神木でしたし、やはり神に守られているとしか思えない光景でした。
大アカギのそばの石畳は、擦れて丸くなり、とりわけ古さを感じさせます。
ここをみると、きっと他の石畳道は修復され続けているのでしょうね。

石畳の道へは、守礼門を入って右に折れた道を下った正面、まさに車を駐車した、首里城の駐車場入口のすぐ先から始まります。(首里城駐車場が便利です。時間に関係なく1回310円で夜9時まで駐車できます)
美しく整備された石畳道はここから始まります。
すぐに、石畳茶屋が見えてきます。
日暮れまで時間もないため、寄らずに過ぎました。
ここから那覇市内を望めます。
県指定文化財だけあり、とても良く整備された道です。
まさに石垣と石畳の道そのままです。
かなり良く整備されています。電線がなければ最高ですね。
こちらは少し古い感じの石垣。 
昔はこんな家と石垣、石畳だったのでしょうか。
チュラさんで利用されたという家を過ぎると、すぐに左へ折れ、
冒頭の大アカギのある公園へ行くため、脇道へ入ります。
坂を下った先に、休憩所がありました。
この日は既に閉まっていましたが、古い木造の伝統家屋です。
元は公民館として使われていたようです。
味のある街路灯が灯っていました。
一番下りきったところにある琉球料理のお店「首里殿内」
風情のあるお店で、今度来てみたいですね。
帰りは、別の道から登りました。
すっかり暗くなってしまいましたが、大変楽しい夕方の90分散歩となりました。

この途中で、短時間でしたが、久々の雨にもあいました。晴天がこうも続くと雨も恋しくなるものですね・・・。ちょっと嬉しかったです。

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