2013-07-12

台風と塩害

沖縄の台風は、人にとって大変な脅威ですが、それは植物にとっても同じです。

たとえ風で倒れなかったとしても、塩害で葉は多大な影響を受けます。

むろんツルムラサキのように、どれほど潮風にいたぶられようと全くびくともしない、塩害にとても強い植物もあります。でも、強風で痛んだ状態の葉や茎に大量の塩までこびりついてしまうせいでしょう、葉を枯らしてしまう植物も沢山います。

例えば、ゴーヤは沖縄でとてもポピュラーで、ゴーヤチャンプルーにはなくてはならない野菜にも関わらず、ゴーヤさんは塩害にはとても弱いです。我が家のゴーヤは半日も潮風にあたっただけで葉が半分程真っ黒になって、しおれてしまいました。

台風4号の影響で打撃を受け、ここ一ヶ月で元気に復活してきたゴーヤです。幹を太くし、垣根を超えて、今週は花を沢山付け、さらに大きく伸びようしていた矢先のことでした。特に今回の7号台風は4号と異なり、今のところは雨なし風のみ、ですので塩害の影響が出易かったのかもしれませんね。
この強い風が止んだら直ぐに水洗いをしてあげよう、と思っています。そうすれば、ひょっとしたら次の台風までにまた逞しく復活してくれるかも、と淡い期待を寄せています。

沖縄の農業にとって、台風は鬼門ですね。台風がくるだけで、作物に被害が出たり、被害が出なくても収穫や出荷が止まりますので、大きな損害となります。その間、熟したマンゴーでも収穫も出荷もできなくなる怖れがあります。台風7号を前に、宮古島ではマンゴーの出荷を急いでいるとのニュースも流れていました。

ここ沖縄南部でも、昨日から風速10メートルを超えるだろう強風がビュービューと吹き荒れ、一向に風の止む気配がありません。台風7号は、既に西表島の南50キロだそうで石垣島では風速40メートルにもなるので、更に大変だろうと思います。

台風が通り過ぎたら、実際には植物だけでなく、家も車も洗ってあげなくてはいけないのでしょうね。

台風7号(7月12日21時)
名称
SOULIK(ソーリック)
大きさ
---
強さ
強い
存在地域
西表島の南約50km
中心位置
北緯23度55分
東経123度55分
進行方向
北西
速さ
20km/h
中心気圧
950hPa
最大風速
中心付近で40m/s
最大瞬間風速
60m/s
暴風域
(25m/s以上)
北東側220km
南西側150km
強風域
(15m/s以上)
北東側520km
南西側390km

追記:
13日午前でも通常より強い風が残っています。先島地方では1万6000戸が停電、車も横転しているとのこと。石垣島では、最大風速59キロメートルが記録されています。今朝、9時には台風の中心は台北(台湾)あたりのはずです。

追記2:
先島地方では、かなりの被害がでてしまった様です。とりわけ、マンゴーの落下、ハウスへの被害、塩害での農作物への影響はかなりの損害になるようです。忘れかけていた、「農業は自然との戦いでもあること」、を少しだけですが再確認したような気がします。宮古島のマンゴーは先回りして、台風前に7割以上の収穫を終えていたとのこと。.過去の経験があったのでしょうね。収穫が間に合って本当に良かったと思います。

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