私が整体師になるずっと以前の事ですみませんが、ある日、夫のぎっくり腰が酷くとても痛がっていましたので、近くの大学病院の整形外科に連れて行きました。
病院に着くと夫は車いすに乗せられ診察を受けたのですが、その日はレントゲン撮影後、「ぎっくり腰は癖になるからね、私もぎっくり腰をもっててね。ほら、今もコルセットをしているよ。」と、白衣とシャツをめくって見せられたとのこと。「私はテニスだけど、運動しているとどうしてもやっちゃうんだよね。骨に異常はないから、ぎっくり腰とは巧く付き合っていくしかないよ」と説明され、そのその言葉の通り、激しい痛みが引くまでに数日かかり、その間夫は仕事を休み寝込んでいました。
その後も、夫は体調を崩したとき、疲労が重なった時など、事ある毎にぎっくり腰で数日寝込むのが常でした。
幸いここ5年ほどはひどいぎっくり腰になることが無くなり、腰がだいぶ整ってきているのかしらー、と思っていたのですが、昨日突然腰がおかしいと言い出し、やはりぎっくり腰でした。なんとか立ってはいられるものの、座ったり立ったり背中を曲げたりすると右の骨盤から背中にかけて強い痛みが走り、まともに動作できないとのこと。
午前の患者さんが終わった後に、ブロックを入れ施術しました。すると、短時間の施術で幸い「痛みは殆ど取れた」とのことで、昼食後には調子に乗って車でちょっと買い物に出かけてくると!!。
ところが、外出から帰ってきて、机に座っていたときにいつもの癖で足を組んでしまったらしく、突然「また再発したー、もう一度お願い!」と、”泣きついて”きました。
施術後は、痛みが取れたとしてもまだ完全に安定しているわけではないので、用心して腰は守って生活するよう、例えば「椅子に座っても身体を崩して腰に妙な負担をかけないように注意して、決していつものようには足を組まない事」、「できればベットで少しは横になっていること」、と注意したにも関わらず、いったい何を考えているのでしょう!。
しかたなく、夜もう一度ブロックを入れ、矯正をしなおし、再度「ほとんど痛みはない、良くなった」と。。。。
以前のようにぎっくり腰の度に数日寝込む必要が無くなったのは嬉しいですが、施術する側としては「ヤレヤレ・・・」、です。
ブロックで施術すると、人にもよりますし、ぎっくり腰の程度にもよりますが、夫のようにたった一度の施術で痛みが激減する場合も結構あります。ただ、施した矯正が完全に安定するまでには一定の時間が必ずかかります。まだ安定していないのに、痛みが激減した時点で完全に治ったと誤解して用心を怠ると、これまた夫のように再発してしまうこともあるわけで、この点は注意が必要です。患者さんはその旨良く納得され、大概の方は夫よりもはるかに用心深く生活して下さってますので良いのですが・・・。
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