2013-06-21

鳩だってiPadは使えるぞ

鳩さんがタッチスクリーンで作業している実験映像です。

よくある実験ですが、餌のある方を引き寄せると実際に餌がもらえるという条件で実際の餌で実験し、次にそれをiPad上に移植して画面上の餌とボタンで実験したようです。

実験条件の詳細はさておき、鳩がiPad上でも状況を理解して作業している様子が伺えます。



そういえば、かなり古い話になりますが、上野動物園に行った際に、ペンギンが退屈でしかたない様子で、「小石を坂の上からひたすら下まで運び、全て運び終わったら、今度は坂の上まで全て運び上げる」ということをやっていたのを思い出しました。一羽だけでしたが、動物園の中で囚われの身ながら、自分の仕事を作る事で退屈な時間をどうにか紛らわそうと努力していたのだと思います。自然の中で生きるべきものが、動物園という環境に置かれることへの些細な抵抗だったのでしょう。動物園のあり方に悲しさを感じたのを思い出します。

そのあと、動物園から出てすぐ隣の不忍の池に行くと、そこでは野生のゴイサギが小魚を狙っていました。目の前2メートル以内という距離でしたが、堰のある場所ということもあり、人間を気にせずに平然と小魚を追っていました。近くで見ていた子供がゴイサギに投げてあげたカールというお菓子、ゴイサギは突然それを疑似餌として使い始めました。ゴイサギが疑似餌を使うというのは知られていたことですが、目の前で見たのは初めてでした。カールを水の上に浮かべ自分の届く所へ移動させて、カールをつまみに近づいてくる小魚を狙い始めたのですが、そのうち彼は、小魚にとってはカールが大きすぎて食べにくいことに気づきます。と、小魚が食べ易いようそのカールを細かく砕いて、小魚にまいたのです。喜んだ小魚がカールめがけてわっと寄ってきたところをパクリっと丸呑みです。

自然界で生きている鳥や動物達にとって、こんな程度の状況を理解することなど簡単ですよね。だって、危険な天敵のいる中で、獲物をとって、子供を生み、育て、立派に生きているのですから・・・。周りの環境にどれほど注意を払い、鋭い観察眼と洞察力を持っていることか。

人間は、他の生き物達の能力を侮り過ぎですよね。


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