この本には色々と気になる部分が多いように思います。
冒頭に近い「那覇・糸満」の項にある、以下のくだり。
「もし首里の街が戦前のままそっくり残っていたら、沖縄は京都、奈良、日光と肩をならべる観光地になっていたろう。」
今や沖縄は日本有数の観光地なのですが、現在の沖縄観光のメインはリゾートとしての「近代的なホテルとコバルトブルーの海」、あるいは海と島の暮らしを楽しむなら「離島」に人気が分かれています。どちらもマリンスポーツと結びついているのかもしれません。首里城を含むグスクや霊所を訪れる旅はどちらかと言えば少数派。でも「古い沖縄はあちこちに」残っています。昨日の「やちむん通り」もそんな風情ですし、裏通りに一歩入るとくねくねした路地と石垣がたくさん残っています。
石垣と石畳の町、観光シーズンは梅雨明けでしょうが、真昼の散策は暑さが厳しいので直射日光のなくなった夕方から夜にかけての散策が良いと思います。5時から8時くらいまで3時間ほどあれば疲れきるまで町を探索できますよね。
ここ、新城も石垣や石畳の道が少しは残されています。自動車という文明が、舗装を要求し、石畳の道はどんどんアスファルトの道に。残されているのは車の通れない細い裏通りだけ。石垣と石畳の地図をつくるプロジェクトをいつか立ち上げてみたいような・・・。
新城の石垣と石畳の道 |
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