2013-06-02

日本人の死因(2)癌の進行モデル

先に癌について発見されるまでの時間について書きましたが、言葉足らずだったためもう少し詳細に説明します。

癌の進行のモデル
データでは、癌細胞は100日で2個に分裂するとのことです。つまり3ヶ月で2倍になるのです。一つの癌細胞が、このペースで増殖するとして、10倍になるのに1年程度です。9年で2の36乗(2を36回かけ算する)で=10億個になります。10億個の細胞の大きさは、直径にして3センチ程度です。癌の初期として見つかるのが1センチ(1グラム)程度とのことですので、9年目に初期癌として見つかる程度ということです。しかし、がん細胞が重さ1キロに達したときには、人間は死亡しているということですので、残りは3桁ですから、2^10が1024)ですので、100日が10回で1000日となりますので、1000日なら約3年しかありません。
このモデルでは、体の中に潜んで発見されるまでの期間が9年、癌と診断されてから死亡まで3年となります。12年の癌の成長の歴史のなかで、実際の癌との闘病生活は平均的にはほぼ3年ということです。今みつかった癌は、実際には9年近くかかって体の中で成長してきたものだということです。
この9年と3年というのは平均的モデルですが、癌と言う病気を考える上でとても参考になります。実際には癌の種類、発生した部位や転移の状況によっても異なると思われます。

ある友人の癌検診
ある友人は最近の癌検診の進歩によって、非常に小さな癌があることが検査で分かるようになったと説明してくれました(免疫反応を見ているようです)。しかし、その友人は癌があると判定されましたが、癌が小さすぎて体のどこにあるのか分からなかったとのこと。その後は体の色々な部分に小さな針を入れ細胞組織を定期的にサンプリングして、癌細胞を見つける検査を何度も受けていました。早期発見が癌の治療には有効と言っても、このレベルの検査を行う肉体的苦痛と、癌と診断された心労を考えると、早期診断は本当に良い事なのでしょうか?私はこんな検査はしたいと思いませんが・・・。

自己の免疫で自然治療
私としては、”もし”癌と診断されたら、検査、抗がん剤、放射線治療等の副作用で体を弱らせるよりも、自己の免疫力を高める健康生活を最後まで続けたいというのが本心です。現実に診断されたわけではないので分かりませんが、この世とお別れしていかなければならないなら、病院で闘病生活を送るより、自己の免疫力に期待して、これまで通りの生活を静かに穏やかに続けていきたいという気がします。そのためにも、常日頃から免疫力を高める生活は心がけたいものです。

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