ふっと、沖縄で大豆を育ててみたくなり、スーパーで買った「青豆」を、食べずに植えることにしました。
この「青豆」とは、まさに出たばかりの根をほとんど切り取られ、双葉も出ていない、青い豆に元根の一部だった棒?のような部分がついた大豆です。これがスーパーの野菜売り場で売られていたので、これは野菜(豆)として食卓に上るものなのでしょうが、こういう形で大豆を食べた事がありませんので、一体どのようにして食べるのか?湯がいて塩でもかけてさっぱりと頂くのかしら、とも思いましたが、良くわかりません。これは沖縄での大豆の食べ方の一つ、ということなのでしょうかしら・・・。今度どなたかに聞いてみたいと思います。
さて、この「青豆」をプランターに植えたら、すぐに芽が出て、今日はまだ3週間程ですが、既に花が咲き始めています。
先日間引きしたばかりでしたが、こんな細い茎で花を咲かせて大丈夫かと心配になるような状況です。
偶然ですが、「収穫を増やす大豆の育て方」というサイトがあり、そこではまさに、このような植え方、育て方をしていました。根が出始め、双葉がでたらすぐに根を一度切り落とし、双葉をも取ってしまい、それを再度植えるのだそうです。そうすると、大豆は大いなる危機を体感し、この危機感を持って成長し、通常よりもずっと沢山の豆を作る=収穫が増える、とありました。
スーパーに並んでいたこの大豆は、「根を切り取られ、売られて人間に食べられる危機を脱し、花を咲かせた」という、奇想天外な運命の種だったわけですね。
彼らも成長したら、ひょっとして普通よりも沢山の豆をつけてくれたりして・・・。
大豆を育てるのは初めての挑戦ですし、普通の収穫量がどれ位かも知りませんので、例え通常より収穫量が多くなっても分かりようはないのですけれど、少しだけ期待しておこう、と思います。
でも、大豆だけではありません。植物というのはおとなしい生き物ですが、例えば、他の種類のものと混植すると成長過程でそれぞれが競争して、その結果互いに強く逞しく育ったり、あるいは何らかの外的な刺激を受け、特に危機感を感じると急に見事な花を咲かせたり、沢山の実や種をつけたり、葉っぱが全部刺に変わったり、と、サバイバルの為に様々な戦略を持っているようで、本当にびっくりすることがよくあります。
動物のようには動き回れないですが、だからこそ、じっとその場に留まりつつ、外界の様々な変化に見事に適応していく力も備わっているのでしょうね。そして、適度な競争やら試練を受けた方が、丈夫に逞しく育つ、というのも、なんだか人間の子育てと似ているような・・・。
逆に、植物もあまり過保護に育てると甘えが出て、結果潜在的な適応力を発揮することも出来なくなってしまう、という事が起こるのかもしれませんね。
台風のしのぎ方一つとっても、塩や風に当たればさっさと葉っぱから栄養を回収して自発的に葉をすべて枯らしリセット、台風の過ぎるのを待って、再生に全力を注ぐ、という戦略を持つもの、逆に塩にも風にもびくともしない強い葉を持つもの、耐えしのぎとリセットの両方を臨機応変にこなすもの、など、様々です。
この大豆さんたちにも頑張って欲しいものです。でも、台風にあうとどうやら潔く諦めてしまうタイプのようなので、彼らは当分プランターからは出られないかも・・・。
追記:台風の影響を避けるため、沖縄では大豆を9月から10月に植えるのことが推奨されています。
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