糸数グスクから始まった丘をずっと海の方に下って行った先に、少し突き出している小山のように見える丘、それが玉城城だとやっと気づきました。
玉城城跡は長い階段を登りきったところに一の郭の入り口が丸く穴をあけています。 この階段の最上段からの眺めはなかなかです。 |
グスクというと、世界遺産となっている所を除き、少し荒れたところにひっそりとあるというのが多いのですが、ここは公園のように整備されて、とても整っています。(一の郭は完全に整備中のようです)
このグスクも詳細は不明ですが、アマミキヨの築いた城であるとの伝説があると説明に記載がありました。このような多数のグスクの詳細が残されていないというのはとても残念な気がします。
私にとっては、丸く開いた一の郭への入口も魅力的ですが、ここは沖縄南部の歴史の展望台という感じでしょうか。
話は飛んでしまいますが、玉城には、夫がとても面白いと絶賛の歴史小説「百度踏揚(ももと・ふみあがり)」の主人公の墓もあるとのこと。百度踏揚は実在の琉球王女、勝連城城主の阿麻和利(あまわり)に嫁いだ琉球王女で、琉球王国の第6代国王・尚泰久(しょうたいきゅう)の娘。祖父を夫に討たれ、夫を父に討たれ、王統も途絶え、第二の夫もまた討たれ、玉城に流されていたという、時代に翻弄された王女です。小説ではさらに面白い設定や陰謀の数々が説得力をもって語られます・・・。
資料が残っておらず、本当の事実はわからないのが琉球の歴史でしょうか。分からない事が多いから、想像を逞しくでき、小説も面白くなる。
説明版の脇から見上げると、一の郭がそびえたっています。 城壁の岩は、太平洋戦争後に米軍施設建設のため運び去られたとのこと。
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玉城グスク跡から見た奥武島(夢の島のような雰囲気でした) 一の郭の中は拝所があるのみで比較的狭く、南以外の眺望は壁に遮られています。 |
城壁が高く、現在一の郭から展望できるのは奥武島側を望む南のみ、 こちらはまだ工事中でしょうか、一番低い所から海が見えていました。 整備されて眺望がなくなるのももったいないように思われます。 |
北側はゴルフ場(階段から) |
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