2014-12-05

ツワブキが咲いた!

庭のツワブキが遂に花をつけました。



ツワブキは塩害にも強いようです。ただこのツワブキは、小さな小さな株を、以前住んでいた家の庭から今の庭に移したものです。本当にとても小さな株からの成長でしたので、沖縄の環境に慣れ、花をつけるまでにしばらく時間がかかったようです。まだ、決して大きな株とはいえませんが、それでも、新しい環境に逞しく適応し元気に花をつけてくれたことがうれしくなりました。

考えてみれば、本土ではツワブキは初冬の花です。関東(神奈川)でもちょうど同じ時期、11月頃に咲き初めていたような・・・。気温は本土よりもまだずっと暖かな沖縄なのですが、ツワブキにとって花を咲かせる為には温度よりも、時期?の方が大切なのでしょうか。日照もまだ沖縄の方が本土より強いとは思うのですが…。あ、もっとも日照時間は確かに短くはなってきているので、その日照時間に合わせて花を咲かせているのかもしれませんね。それで、結果的に本土とあまり違わない時期の開花となったのでしょうか。

いずれにせよ、小さな身ながら、台風を含めた自然の脅威に耐え、大きな環境の変化をものともせず、こうして新しい地にしっかり根をおろしたツワブキを見ると、大したものだなー、と愛おしさも増しますね。


庭から外へと目を向けると、ススキの穂とハイビスカスの花が仲良くしています。ツワブキ、ススキ、ハイビスカスの組み合わせも、沖縄ならでは、ですね。


2014-11-09

沖縄南部半日旅行

先日の文化の日はお休みでした。

午後からふらりと出かけ、短い時間でしたが、ちょっとしたプチ旅行気分を味わいに・・・。


遠くの台風の影響なのでしょうか、風はかなり強く、珍しくも、イノー(サンゴ礁)の内側では普段見ることのない白波が立っていました。

風は強かったのですが、視界は良く、知念半島からは中城方面まで見えます。 
今回は、知念半島の先端まで行ってきました。
八重瀬町から、ニライカナイ橋を通って、知念半島へ。半島近くにある、パワースポットとしても名高い斎場御嶽は観光客が多く、駐車場はとても混雑しています。でも、今回の目的地は知念半島なので、ここは素通り・・・。

半島に到着すると予想通り、今日の海の色はとても鮮やか。この絶景に思わず息をのみます。

ここからの眺めはいつ見ても感動もの、私達のお気に入りの一つ、です。


しばらく海の眺めを堪能した後は、カフェ海日和さんのお茶とスイーツで一休み。
次は八重瀬町の具志頭海岸に降りて、浜の生き物たちと少し戯れるつもりだったのですが、サザンリンクスの脇から海岸へ続く道は改修工事で1月まで通行止め。しかたなく、海岸は諦めて具志頭グスク址へと。

具志頭グスクから、具志頭浜、サザンリンクスゴルフクラブや摩文仁の丘方面を望む
満ち潮で海岸の珊瑚の浜は海水の中に没していました。
写真で見ての通り、具志頭グスク址、サザンリンクスゴルフクラブ(ホテル)、摩文仁の丘も海岸からかなり切り立った崖の上にあることが分ります。八重瀬町は海も近いのですが、海岸からすぐに高台になるため、その多くが標高50メートルを超えています。住んでいると、なだらかな丘陵と平地からなるように感じますが、その標高は実は結構あるのです。

一見穏やかそうですが、風が強く、普段は湖のようなイノーの内側、
ここでも、いつになく、かなり波の立っているのが分かります。 
具志頭グスクではツルボがあちこちで可憐なピンクの花を咲かせています。
沖縄では11月になってもまだツルボの花を楽しめるんですねえ。 
日の傾きかけた丘の上では、エノコログサが金色に輝いて・・・。

短い時間でしたが、南部の海と自然を堪能した半日でした。

観光では、ホテルの多い那覇周辺や中部の恩納村付近を訪れる方が多いのかもしれませんが、南部の大らかな雰囲気もなかなか味わい深いものがあります。南部は空港や那覇からも近いですし、ちょっとした穴場も沢山あるような気がしています。多くの観光客の皆さんにも、是非味わって頂きたいものですね。




2014-11-04

秋を感じます

ついに11月に入りました。昨日のお湿りがうって変わり、今日は美しい秋晴れの空が広がっています。穏やかな風にススキの穂もなびいて、とても爽やかです。


秋といっても、沖縄のこのシーズンは最高気温27−28℃、最低気温も25℃程度と、全く寒さを感じない快適な季節です。

それでも、真夏の暑さは遠のき、少しづつ肌寒く感じる季節に向かいつつあるだろうということで、早々と厚手のセーターを羽織り秋を積極的に感じようとしている方もいらっしゃいます。その一方、半袖、サンダルでも風邪をひくほどのことはありませんので、未だに夏姿という方もいて、服装はかなりバラバラ、混ぜこぜ、チャンプルーな感じです。

庭の植物達も、台風19号の被害から回復しつつあります。昨日(11月になって)台風20号発生のニュースがありましたが、通常ならこの時期台風の数は既に30号に達しているのでしょうから、今年発生の台風は少なかったようですね。でもそのかわり、一つ一つが巨大化しているのでは、と仰る方もいますが・・・。数が少なかった影響なのでしょうか、シーズン通しての降雨量も少なく、一部の島では何十年ぶりかの給水制限が行われることになった、とのこと。

でも11月に入って、、今年の本島の台風シーズンも遂に終わった様です。一安心・・・。(20号台風はやはりこの時期の台風らしく、本島からは大分逸れてくれました。)

気がつくと八重瀬町では、もう電照菊栽培用ハウスのランプが点灯しています。私は何故か、このほんのりとした灯りがあちらこちらのハウスに点っている風景を見ると、沖縄の「秋」を感じます。

それでも、本土ではもう寒さの始まっているこの時期に、寒くも暑くも無い快適な季節を過ごせる、沖縄の長い「秋」シーズンは「春」のうりずんの季節同様、沖縄の一年で一番良い季節の一つと言えるのでは、と思います。

9月から秋を感じている(感じたいと思っている?)人と、11月に入って秋らしくなったと感じている人、まだ夏のままの人が同居しているのも沖縄のチャンプルー文化なのかもしれませんね。

2014-11-02

糸満の空

糸満で写真を撮ると、「空」が不思議と主役になります。海のきれいな沖縄なのですが、ここで撮影した写真の海は、何故かいつも空の引き立て役となってしまいます。

埋め立て地の浜も、いつの間にか白い浜に・・・。
ここではやはり雄大な夕日が引き立ちます。
東シナ海と、遮るものの何もない広い空。ここの海は控えめで決して出しゃばりません。穏やかな一日の終わりです。

本当に空しかない景色です。
この日は夕焼けはなし。でも、この人工の浜美々ビーチですら空の引き立て役に。
沖縄では、リゾートホテル等観光業は西海岸に多く、東海岸沿いには製造業など他の産業を誘致しているケースが多いような気がします。東海岸にも、決して西海岸にひけをとらない美しい海が広がっているのですが、西海岸の方が観光客受けすることを計算した結果なのかも?しれません。

西海岸から臨める美しい夕日は確かに沖縄にとって立派な観光資源の一つですね。でも私が本当に海そのものを美しいと感じるのは、「光」が透明な、午前中、です。そして西海岸ではその時間帯に太陽が視野に入らないので、海をじっくり眺め、沖縄らしい自然の美しさを心ゆくまで堪能できるのです。住民として見慣れてしまっているはずの私達ですらその美しさに毎回感動しますから、観光客が酔いしれるのも無理はないですよね。



*)ここ糸満には美々ビーチと呼ばれる人工の浜があります。。美々ビーチはビビビーチと呼びます。BIBIBI-CHIというとちょっと舌を噛みそうですね。中部にあるサンセットビーチも人工の浜で、内心複雑な気持ちなのですが、私はより自然に近い美々ビーチの方が好みです。


2014-10-25

ちょっとシュール?な八重瀬町宣伝動画

八重瀬町のYoutube動画が結構面白い。



4人家族の沖縄県八重瀬町旅行記。ちょっとシュール?でなんとなく、秘密結社鷹の爪団の動画にも似た雰囲気。

この動画、八重瀬町が依頼してABTVnetworkが作った、ということのようです。

私の住むこの八重瀬町は、平成18年に東風平町(こちんだちょう)と具志頭村(ぐしちゃんそん)が合併してできた、本島内でも新しい町ですから、八重瀬町という町名は知っていても場所までは知らない方も今だにいらっしゃいます。ですから、町の事を少しでも周知させたい、という思いで今回の動画作りとなったのでは、と…。

出演者は、エータロウとエージロウ、サメヒコパパ、アヤカママ。ABTVnetworkがつくるあべこべ家族シリーズのメンバーです。タイトルは、

カラフル家族〜沖縄県・八重瀬町編〜4本立て!

シーンは、獅子舞、上江門家、フクギ並木、具志頭グスク、老後生活、最後は具志頭朝市。ちょっと突き放したような、子供たちの語りが面白・シュールです。一言ことわっておきたいのは、最初の話に出てくる突っ張り意地悪兄ちゃん達。八重瀬町では見つけたくても見つかりません。みな親切なおにいさんばかりで、獅子舞の中に入ってみんなのために働いてます。こんな意地悪兄ちゃん達が観光にきて子供に因縁つけたら、獅子の中から飛び出して助けてくれるでしょう。

そして、もう一つ作られた動画が、色とりどりの地元産野菜=カラベジ(カラフルベジタブルの略)の宣伝。カラベジ野菜で楽器をつくるというもの。動画は以下です。これが本当に野菜の宣伝になるのかどうかわかりませんが、県外の人達にとっては、「面白い野菜があるなー、今度出かけて買ってみようかしら」、という感じになる?かな?。
こちらに移り住んで一年半以上、私にとってすっかりお馴染みさんのカラフルな野菜達ですが、こんな音まで出るとはビックリ…です。ちなみに八重瀬町のこの野菜達、本当にとても美味しいですよ!

Yaese Colourful Vegetable 八重瀬町から野菜が届きました!






2014-10-19

水タンクも身体も…、メンテナンスの大切さ

つい先日のこと、我が家の水タンクから水が漏れている、と、ご近所の方が教えて下さいました。



家の前を歩いていると、時折かすかに水滴がかかることがあり、てっきりいつもの天気雨だと思っていたのですが、それは給水管の一部から吹き出している細かい霧のような水漏れのせいだったのです。

点検してみても、始めは何故漏れるのか分りませんでしたが、良ーく見ると給水管の一番トップにあるキャップに小さな穴が開いているようです。接着部分の剥がれや割れとかではなく、キャップの角に、どうしてこんな穴が?と思う程度の、まるで針の穴のような小さな穴がいくつかあり、そこからシャワーのように細く水が吹き出しているのです。風の方向で行く先が変わり、ご近所の門の方までも時として水が飛んでいた、という訳です。

早々に修理しましたが、正直冷や汗ものです。まだ穴が小さいうちに教えて頂いたお蔭で大事に至らず、本当に助かりました。修理が終わると、今度は水がオーバーフローしていることも分りました。実際にはフロートの設定位置が上にずれ、水が止まる時には、オーバーフローするところまで来ていたに過ぎないのですが・・・。

在るだけで非常時にはとても頼もしい水タンクですが、やはり、そのタンクは定期的に、そしてマメに点検しなければいけない、ということですね。


でも、よく考えると、それは水タンクだけの問題ではないのですね。きちんと点検、予防、メンテしなければ形あるものは全ていつの間にか劣化していくということ・・・。とても当たり前で、単純な事実を改めて学んだ次第です。


そして、もっと言うなら、これは私たちの身体も全く同じ、ですね・・・。

ただ、漫然と暮らしていると感覚は鈍化してしまい、劣化、悪化に早めに気づくのは、むしろ24時間付き合っているはずの自分の身体の方がより難しい。だからこそ定期的な健康診断で早めに小さな変化をキャッチし予防することが推奨されている、というわけです。

そうした健康診断の有用性を否定するつもりは毛頭ありませんけれど、一方で、私は病院での健康診断だけに頼らず、自ら自分の身体の日々の状態をチェックできる感度、感性を高めておく、という事、それも、実は最適なメンテナンスにとても有効なのではないか、と密かに思っています。

常に身体が発している小さな信号を自分でキャッチして、、早め早めに劣化、悪化の芽を摘んで上手にメンテナンスをしていれば、「気がついた時には取り消しのつかないことになっていた」、という事態もかなりの確率で防げるようになるのでは、という気がしています。

そうすることで、自分の健康に自信も持て、過剰な健康診断の肉体的、心理的、経済的、時間的ストレスも避けられ、それなりのメリットがあるのではないかしら、と…。

ただその為には、そうした身体のサインに自ら早めに気づけるよう、常に感度を磨いておくことも欠かせないですよね。

自分の体の状態を観察する術を磨くのには色々な方法があると思いますが、私は、「穏やかで軽い運動や動作」も、是非お勧めしたいと思います。

緩やかに呼吸しながら、穏やかに、身体の隅々まで、色々な部位を動かしたり、触ったり、伸ばしたりすることで、その状態や変化をよくチェックできるからです。ここでの大切なポイントは、ただ漫然とやるのではなく、しっかり自分の心や身体と対話するように丁寧に行う、という事です。中でも身体のコンディショニングとチェックが同時にできるストレッチは非常に役に立つと思っています。

家も大切ですが、自分の身体のメンテナンスはもっと大切で、ひょっとすると多くの人は無茶をし過ぎているのかもしれませんね。
健康は、人生にとっては、家よりも大切な財産・・・。水タンク同様、上手なメンテナンスは欠かせませんね。


あっ、気が付くと、水タンクの水漏れ事件からつい脱線、自分や患者さん達の身体のメンテナンスに思いを馳せてしまいました。


ですが、私は、「今回の水漏れを教訓とし、水タンクのメンテナンスにももっと心を配る」よう、ここでもう一度自らを戒めねばなりませんね。反省しまーす。

お向かいのSさん、教えて下さって本当に有難うございました!




2014-10-13

台風、そして長~い停電を過ごして…。

大型で非常に強い台風19号は、やっと沖縄本島の上を超えて行きました。

その被害は台風の強さ、大きさを考慮すると、全体としては幸いにも、「甚大なもの」、とまではいかなかったようにも思います。

10日から既に強風が吹き荒れ、昨日から暴風域に入り、12日の今日も若干穏やかではあるものの風が止むことはありませんでした。ただ、台風が最接近し、その目に近づく頃から風はむしろ穏やかにになり始め、中心を過ぎた後の吹き返しの風は、近づくまでの風と比べだいぶ弱まってきたようです。それでも丸々三日間台風に晒されていたわけですからやはり、長いなあ、と思います。

当然ですが、植物達もこの間強風に晒され、とても疲弊した様子です。逞しく復活することを祈っています。


すぐ近くの南城市糸数では、11日午前10時頃、風速49.7m/sを記録したとか。我が家もこの風速に耐えた、という事ですね。家は無傷ですので、やはり沖縄の家の造りは本当に頑丈で、信頼が増します。

ただ今回は、停電がとても長く続きました。さすがの電線もこの強風には耐えられなかったのでしょう。

我が家では10日の午前中から11日の夕方まで、30時間余りの停電を経験しました。この停電により、あらためて電気の便利さと電気の使える生活のありがたさを痛感。


電源が無くなると、特に飲食に関わる商売をされている方々にとっては、冷蔵庫が機能せず、大きな損害につながる可能性がありますよね。台風で仕方のないこととはいえ、その影響は結構大きいのではないでしょうか。その意味でも、沖縄では非常用電源は必須なのでしょうね。

今回は我が家でも、冷蔵庫を冷やす為に、夫の用意していた非常用電源を一度使いました。

我が家の停電、実際にはまだ完全には復旧していません。電気配線の一部がまだ回復していないようで、一階の電気は使えるようになったのですが、2階の電気は使えません。夫に聞くと、配電は単相3線式と言って、二つの100Vの電源が来ているのだそうで、その一方に電圧が来ていないとのこと。こんなことは初めてですが、配線の一部がまだ回復していない様なのです。

もっとも、かなり広範囲に停電が発生しているようですので、復旧作業をしておられる方々も大わらわなのでしょう。この風雨の中、あちこちで配電設備の復旧に努めておられる方々のご苦労に深く感謝したいと思います。

ただ、今回の長~い停電中に思ったこと、もう一つ…。逆説的でもありますが、「不便だな~」と思いつつも、心の奥底で、「たまになら、これも良いかな~」と。

この本音は少し説明しづらいですが、電気も無く、パソコンもテレビも無く、風雨の音以外、外部からの刺激ないない尽くしで時間を過ごしていると、否応なしに自分の心や身体としっかり向き合う時間をたっぷり貰える、その贅沢さをしみじみ味わった、という事でしょうか。

今ある時間の大切さや、人生の意味、人間のありかた、など、普段なかなか考えずに過ぎてゆく慌ただしい日常にちょっとしたスパイスを与えられたような気もするのです。

不便で辛い辛いと思ってばかりいると、なかなか気づかぬことなのかもしれませんけれど、今回はほんのちょっぴり、長~い停電にもメリットはあるかも、と思えたのでした。







2014-10-10

19号いよいよ激しく

台風19号による雨風、いよいよ激しくなってきました。と言っても最接近は明日の夕方頃だそうなので、今の風雨も序の口というべきものなのでしょう。

窓ガラスを打ちつけるような風と雨の音、ヒューヒュー、ザーザー、ピューピューといった感じ。こんな音が間断なく聞こえ、そこに時折、何かが転がっているようなゴロゴロガラガラという音や、突発的にバシッというような激しい音が交じります。

本を読んだり、こうしてブログを書いたり、映画を見たり、とにかく気を紛らわせて時間の経つのを待つしかありませんね。

まだ台風の速度は15キロ/h と、ノロノロです。もう少し速度が速いと助かるのですけれど、沖縄近辺では偏西風の影響で方向も何度か変化するらしく、その度速度も遅くなり、一気に通過、という事にはなかなかならないようです。

ただ今回は食料の買い出しも十分済ませ、風で飛びそうなものはしっかり固定するか室内に移動。庭木や野菜、そして大きな掃き出し窓には暴風ネットも利用し、それなりに準備しました。とりあえず、やれそうな事、やるべき事は済ませたつもりなので、気持ちの上ではかなりゆとりがあります。

辛いと言っても、我々はこうして家の中にいて、直接風雨に晒されることもなく過ごせているわけですから、本当に有難いものです。

こんな時、毎度の事ではありますが、外でじっと耐えている動けぬ植物達の、静かな底力を感じます。
彼らにとっては、我々の比ではない大きな大きな試練です。一見荒れ狂う暴風雨になすすべもなく、いいように傷めつけられているようにも見えますが、でも、植物は植物で、様々なサバイバル戦略を実は持っていますよね。おそらく年に何度となく襲う、こうした暴風雨も織り込み済みでしたたかに逞しく生き抜いてきている、その自信と根性に何故か圧倒され、頭が下がります。


私もこれしきの暴風雨ものともせず、今夜は、朝までぐっすり眠ってみたいものです。

2014-10-08

台風19号はスーパー台風に発達!

18号が去り、やれやれと思った矢先ですが、なんともう次の19号が沖縄に迫ってきています。しかもそれは、今やスーパー台風にまで発達している、とのこと…。


スーパー台風って何?

台風の強さは、日本では、「強い」、「非常に強い」、「猛烈な」の、三段階に分けられ、最大風速54m/s 以上はこの「猛烈な」台風に分類され、つまり、一番強い台風、ということだそうですが、「猛烈な」台風の中でも、殊の外破壊力の大きなものを、正式な分類用語ではないものの、「スーパー台風」と呼ぶこともあるのだとか。

アメリカでは最大風速67m以上の台風を「スーパー台風」と定義しているようです。このアメリカの呼称を非公式に借用しているのかもしれませんね。


で、この19号ですが、今現在、中心気圧900hPa、中心付近の最大風速60m/s、瞬間最大風速に至っては85m/s だそう。

ひえー、という感じですねえ…。 

去年フィリピンを襲い未曽有の大被害をもたらした30号もやはりスーパー台風だったそうですし、あの被害を思い出すと、うーん、かなり心配ですね。

強さは今がピークで、今後少しずつ勢力は落ちていくようですが、週末沖縄に接近してきたときに、極力弱くなっているのを祈るばかりです。

今のところ直撃台風の少なかった今年の沖縄でしたが、やはり、台風シーズンを侮ってはいけませんね。まだまだ気は抜けません。今回こそはしっかり対策をして迎えねばならないと、肝に銘じます。


2014-10-05

マツバボタン事件!えっ、絶滅危惧種が我が家の庭に?!

実は、最近マツバボタンが庭のあちこちに増えてきて、雑草として取り去るべきか悩んでいました。

以前買ってきた園芸用のマツバボタンが勝手に自生を始めたと思い込んでいたのですが、花が咲いてみると1cmにも満たない(5ミリ程度かも)とても小さい花がほんの数時間咲くだけ。とても地味なマツバボタンです。



それでも、花が小さくて地味なのは、マツバボタンが野生に返ってしまったせいなのだろう、などと暫くはのんきなことを考えていたのです。でも、このマツバボタン、よーく観察すると種がこぼれるはずのない、我が家の庭壁の外側にも生えてきており、もしかしたら園芸用のマツバボタンとは異なる沖縄の固有種なのではと思い至り、急に気になり始めました。

実は、国立博物館の筑波実験植物園で日本亜熱帯の植物と言う展示があり、そのなかには沖縄の絶滅危惧種が展示されていました。その筆頭にあげられていたのが、オキナワマツバボタンだったのです。


その説明には、「オキナワマツバボタン:奄美群島と沖縄群島にのみ分布。2つの群島で形態的な違いがあり、分類の再検討が必要な植物」とありました。

え~! ひょっとして絶滅危惧種が我が庭のあちこちに生えてる?! そんなっ! 


うーん…、どうなんでしょう?。

花の色をよく見るとピンクから紫色です。

オキナワマツバボタンは黄色の花をつけるようですので、あー、残念! どうやら違ったようです。


ピンクの花の正体は、「ヒメマツバボタン」、帰化植物でした。

それにしてもこのヒメマツバボタン、乾燥にも相当強そうで、乾燥したところでは、葉も緑ではなく黄色から茶色になって耐えています。

とても健気に逞しく生きているので、近所から苦情がこないようならば、雑草として取り去らずそっと繁殖の場所を与えることにしました。

絶滅危惧種のオキナワマツバボタンを守らねばならないのは重々承知してはいるのですけれど、帰化植物だからといって、目の前で頑張っているよく似た植物を雑草として粗末に扱うのも何だか抵抗があり、複雑な心境ですねえ。

庭にはこの他にも、自生を始めた草花が増えています。

昨年は一生懸命育てたハーブのバジルでしたが、今年は種がこぼれたのか、庭のあちこちで勝手に芽を出し逞しく成長、もうバジルに困ることはなくなりました。

台風の被害さえ少なければ、年間を通して豊かな日照と程良い雨、そして冬がとても穏やかなおかげで植物が非常に育ちやすい・・・。この沖縄の環境の良さには一年経っても驚かされます。恵まれていますね~。


今回の「マツバボタン事件」は「帰化植物」ということで、あっけなく収束しましたが、でもいつか、本物の絶滅危惧種、オキナワマツバボタンにも会ってみたいものですね。



2014-10-03

台風8号と台風18号

今年の沖縄は、ひょっとすると直撃台風が少ないのでしょうか・・・?

お陰で様で8号以来、このブログにも台風のことを書かずに済んでいたのでした。
大型の台風8号は7月初旬に沖縄を襲い、農作物への被害他、沢山の傷跡を残しました。今でも沖縄のあちこちに、崩れたあとに草も生えず赤土の露出したところが結構あります。まだ本格的な修復工事が行われておらず、応急処置だけのところも多いのでしょう。本格的な修復は多分、台風シーズンが過ぎてから始めるのでは、と思っています。そしてこの8号、残念ながら日本列島を沿うように北上し、沖縄だけでなく、日本各地で多くの雨、そして被害をもたらしましたね。

幸い我が家の被害は少なかったのですが、それでもゴーヤとトマトは全て全滅、オクラが折れ、ハイビスカスの枝も何本か折れていました。でも、悪いことばかりではなく、思わぬ副産物も幾つかあります。

例えばハイビスカスは、折れた枝を挿し木しておいたら、半数の2本が生き残り、おかげで株が増えました。それらの新しい株は逞しく成長し、もう花をつけ初めています。
挿木した枝のもここまで成長
一方、オクラは折れたおかげで脇芽が複数出てそれぞれが巨大に成長し、今年はオクラをたっぷりと収穫できました。新鮮で美味しいオクラ三昧…。なかなか贅沢です。


で、その8号以降9月末まで二か月半以上、沖縄本島には全く直撃台風が無かったのです。気がついたら10月に入っていました。

台風には極力来てほしくないので、「ありがたい」の一言ですが、ただ、これ程少ないとつい気が緩み、あと一か月は続くであろう台風シーズンにもかかわらず、入念な台風対策をいつの間にか忘れてしまいそうな点が怖いところです。

現在、大型で非常に強い台風18号は沖縄に向かってはいますが、これも幸いにして、本島は微妙に逸れそうな雰囲気です。「台風」は大きな目で見れば「恵み」の源にもなり得るので、「台風」の全てが悪いことばかりではないと知りながらも、やはり、その被害の大きさや、植物達のことを考えると、逸れてほしいと祈るばかりです。

その台風、最新の情報によると、今、大東島に少しずつ近づいているようです。ここ本島南部では、10月3日の夜現在、風が少し強く、時たま雨がぱらつきますが、まだまだ穏やかです。ここしばらく雨が少なかったので、こんな雨なら、むしろありがたい感じです。


いずれにせよ、この台風の被害がどこにおいても極力少なくて済みます様、祈ります。




2014-09-27

沖縄の秋の気配、クワンソウの花

クワンソウの花が咲きました。


このクワンソウ(アキノワスレグサ)、野菜として売られていましたが、根がついたままだったこともあり、試しに一部を植え付けたら元気に成長。ほぼ一年して花を咲かせました。色は写真のように派手なオレンジ色ですが、ユリよりずっと小ぶりなので可憐さがあります。この姿を見た途端、やはりユリ科のノカンゾウの仲間であることを実感しました。

クワンソウが花芽をつけるには日差しが必要なようで、日射量の少ないところの株にはまだ花芽がありません。


沖縄にもやっと僅かな秋の気配が漂ってきているのかもしれませんが、その変化はとてもは微妙です。住んでいないと多分気づかない程。

9月の下旬に入って感じるのは、朝の目覚めの際に暑さで目の覚めることが少し少なくなった(寝坊できる)事。そして、強ーい日差しがすこし和らいだせいなのか、町中の草花が沢山の花芽を一斉に付け始め、目につくようになった事。

それでもまだまだ暑く、直射日光には肌を刺すような痛さがあります。ただほんの少しだけ、その痛さが和らいできたのかな、といった程度。

つまり過ごしやすさが若干ですが増しています。それでいて夏の美しい空と海の色は続いており、幾分でも過ごしやすくなった今は、日中活動する「観光」には打って付けの季節なのかも知れません。

特に、今日の風はとても爽やかです。冷房なしの部屋の温度は31℃でしたが、穏やかな風があり、とても涼しく感じます。

蛇足ですが、今年の我が家の冷房は、標準が29℃、風呂上がり等、少し体を冷やしたい時が28℃です。それ以下に設定すると冷え過ぎて冷房の部屋にいるのが少々苦痛かなー、と。沖縄の生活に体がすっかりなじんできた、という事なのでしょうか・・・。

でも、もうしばらくすると、冷房も暖房もいらない長い季節が始まります。それはそれで楽しみです。

2014-09-07

久々の本降り雨

9月に入っても、ひたすら青い空に真っ白な入道雲、そんな真夏日和がずっと続いていたのですが、今日は、久しぶりの本格的な雨降りです。

むろん、今夏は全く雨無しの昨夏とは違い、かなり頻繁にスコールは降りました。

良く晴れているかと思うと、急に黒い雨雲が広がりザーっと大粒の雨。でも小一時間もすると、また強い日差しが戻って来る…。あるいは、よーく晴れているのに突如、ほんの1~2分、パラパラと日差しに混じるように雨が降ってくる、という天気雨(てぃーだー雨)。

こんな感じの雨が、日中に何度か繰り返したりもするので、やはり、本土の真夏の夕立とはちょっと違います。亜熱帯性のスコールと四方を海に囲まれた小さな島ならではの気象が重なっているのかもしれませんね。

つい先日も、「沖縄本島の上には、いつもどこかに黒い雨雲があって、それがあちこち移動しているので、絶えずどこかしらで雨が降っている、というわけですよ~」と、教えてもらいました。


多分これが、地元の人が良く言う「沖縄の典型的な夏の気象」で、今夏はそれを存分に味わえたように思います。

そういえば、我が家の窓からお隣の南城市の上空を見ると真黒な雲に覆われていて、「ああ、今あの下は大雨かしら~」と思い、まもなく我が家の方でも雨が降り出すのかな、と覚悟しているのに、結局空振りに終わった、という事も何度も経験しましたっけ…。

これはきっと、海上からの風の流れを常に受けているので、その影響もダイレクトに出ている、という事なのかもしれません。近所には風を遮る高い山も建物もありません。あるのは大らかな丘陵と伸びやかに広がるサトウキビ畑ですからね…。

大きく広がる空とそこに浮かぶ刻々と変化する雲を眺めているだけでも、心は癒されます。そして、明るい日差しの下コバルトブルーに輝く海が視野に入ると、その都度なぜか心はときめきもします。


でも、今日のような本降り雨も、たまにならそれはそれで良いものです。海はどんより空と同化し、丘の上も霞がかかっていますが、しっとりした空気感でじっくり落ち着けます。

もしかすると、これはかすかな秋の気配でもあるのでしょうか? 

うーん、そう表現するのはやはり、なかなか難しいかしら? 何といってもここは沖縄ですからねえ…。秋はまだまだ先のはずです。

それよりも、本土暮らしの長い私の心が、9月になった途端、無意識に秋の気配を求めているだけ、と言った方が当たっているのかもしれませんね。

でも、正直言うと、「食欲の秋」はすでに私のもとにやってきているようです。雨で気温が少し下がっただけで、もう、「美味しいスイーツが食べたいなあ!」と。

で、そう思った矢先のたった今、地元青年会の会長さんがピンポーン。夏祭りの寄付のお礼としてお菓子を届けてくれました。 うわー、何というベストタイミング! フフフ、喜びも一層増しますねえ…。

こんな些細な日常に、深い幸せを感じる日々です。


2014-08-30

巨大オクラも美味しい沖縄

このところお天気は、晴れ時々天気雨(てぃーだ雨)といった感じです。八月は台風も来ていないため、庭の野菜達もとても元気です。
もう地元の小学校は夏休みも終わり二学期が始まっていますが、それでも季節はまだまだ真夏、沖縄で私が秋の気配を感じるのはだいぶ先になりそうです・・・。

まだ、沖縄は真夏(玉泉洞・沖縄ワールド)
今日は、あの猛烈台風8号の襲撃にもたくましく生き残った、庭のオクラのお話です。


大きく成長し過ぎたオクラは固くてとても食べられたものではない、というのが私の常識だったのですが、ここ沖縄ではその常識が見事に覆りました。

関東では絶対商品にならないような15センチを超えるサイズのオクラが、地元のスーパー、市場などで普通に売られていることもあるので、不思議だなーと思ってはいたのです。

でも、実際に収穫し食べてみて納得。その大きさでも十分に柔らかく、美味しいのです。

その秘密は成長の早さにあるような気がしたので、いい加減ではありますが、ちょっとした実験です。

一日でどのくらい成長するか、昨日の朝9時から今日の朝7時まで、22時間での成長を比較するため、その大きさを計って見ました。

その結果、3本のオクラの記録です。下の写真A,B,Cそれぞれの前後の大きさです。

   A:  15.5cm    ->   20cm
   B:   10cm      ->   13cm
   C:   18cm      ->   22cm
A1A2

B1B2

C1C2

この時間で、長さでは、どれもほぼ約4cm程成長している様です。


重さは、太いものは一本で44グラム。長さ20cm、太さは3cm弱、正確には、28mmでした。この大きさでも、とても美味しく頂けました。


20センチ級オクラ3本で95グラムになりました。太さは株の日あたりの良さに影響しているようです。

オクラの花、大きくてなかなか綺麗ですよね…。この花が咲いてから実となり食べられるまで何日?
最初は10cm程度で収穫していたのですが、今や20cm近くで収穫するようになりました。

どのくらいの大きさまで食用に適すか、つい試して見たくなりますね。

P.S.
#1 油断していたら大きく育ち過ぎてしまった30cm級の大型オクラも食べてみましたが、特に味が落ちることもなく美味しく食べられはしました。でも、ですね・・・。う~ん、ここまで大きいとさすがに 「これは?ほんとにオクラと呼んでいいのか・・・?」と。ちょっとミラクルな野菜に思えてきます。

#2 沖縄では角のない丸オクラが多く、丸オクラは大きくなっても固くなりにくいのだそう。角オクラは大きくなると筋が固くなり、食べにくくなるらしい。我が家のオクラも、もちろん丸オクラです。

2014-08-23

沖縄ではホタルの赤ちゃんも?

最近、日暮れの散歩中に、道路や路肩の草むらで青く光るものを見るようになりました。

道を横切る光の軌跡(拡大)
「もしかしてホタル?」と思ったのですが、近づいてライトを当てて、飛び跳ねそうになりました。 ・・・・・毛、毛虫? というか、よく見ると毛は無く、節足の類に見えます。とにかく、見ていてけっして気持ちの良いものではありません。

これは何? なにやら寿司ネタのシャコにも似ていますが…。
光っている虫
しかも、そのお尻の先が光っています。それも弱い光ではなく、結構強い光で、点滅もせず、ずっと光り続けています。

足6本、尖った白いものが付いているのが頭のようです。
反対の丸まってる部分がおしりで、グリーンに光っているのですが、
フラッシュが強すぎて光が見えません。

うーん…。 一体こやつは何者??? こんな生き物見たことないけど、なんでこんなに光るのかしら・・・? まるで、地面を歩くホタルの様でもあるけれど…。

そこで頭にひょこっと閃いたのが、「もしかして、これが陸ホタルの幼虫?」 

ゲンジボタルなど水棲ホタルとは別に、陸棲のホタルも山中などにいることは知っています。

もうずいぶん昔の事になりますが、小川どころか水場さえない富士山麓で夜、幻想的な光を放っている陸ボタルを見かけたこともありました。先日訪れた国頭の山中にも陸ホタルが居る、と伺ったばかりです。

でも、幼虫についての知識はまるでなく、まさか? 陸ホタルは幼虫も光るの?しかも、山と呼べるべくもない、こんな丘の上の住宅街で?

家に帰って調べてみると、ビンゴ!

やはり「オオシママドボタル(オキナワマドボタル)」の幼虫でした。

葉に止まってじっとしていますが、お尻は光っています。
これがホタルの赤ちゃん(幼虫)? どこに居てもお見通し。
真っ暗な中で自分で光って居場所を教えてくれるのですから。
この陸ボタルの幼虫はひたすらライトを灯して活動をしているのです。幼虫は、成虫と異なり、雄だけでなく、雌も光るのだそうです。しかし、幼虫が光ることにどんなメリットがあるのか不思議です。真っ暗な中、とても目立つので、簡単に夜行性の生き物たちの餌食になってしまいそうなのですが…。それとも、光が強いので、さすがの動物たちもちょっと不気味に思い、敬遠してしまうのでしょうか。
(あとで調べてみると、ホタルの仲間は水棲、陸棲関係なく、ほとんどの種類が卵や幼虫の時に光るのであって、成虫になると多くは光らないのだそう。その中に、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルやこのオオシママドホタルのように、成虫になっても光るものがいる、というのが正解でした。また、ホタルには独特の匂いがあり、これを嫌う捕食者も多いのだとか。光を発して目立つことで、「あの臭い虫だ、食べるのはやめよう」、と直ぐに気付いてもらえるようにしているのかもしれませんね。)

この、「オオシママドボタル」は、マイマイを餌にしている、とあります。

我が家の周辺には今の時期、カタツムリが沢山います。確かに、食べ物さえふんだんに確保できれば、何も山である必要はないのでしょう。住宅街でも生育環境としては十分、という事なのですね。
成虫は9月から1月にかけて観察できるとあります。でも、今の幼虫の状況からすると、この幼虫達がさなぎになり、羽化するのはまだまだ先のようです。

ネットでは、「八重瀬町のガマで11月に光る虫が飛んでいるのを見かけましたが、この虫は何ですか?」というような質問もありました。やはり秋から冬にかけ、光りながら飛び交う様を目にすることが出来るようです。

それ以降、近所の暗い道のあちこちで、このホタルの幼虫を頻繁に見かけるようになりました。

これも歩いている幼虫(しっぽに2ヶ所光っているものがあります)
尾を丸めて、伸ばすを繰り返し、シャクトリムシのように歩くので、こんな軌跡になります。

これらの幼虫が成虫になるのが楽しみですが、幼虫達もあちらこちらで光って結構賑やかです。先日は2匹ほどですが、同じ色の光がひらひらと舞っていましたので、8月の下旬で既に成虫になったものもいるようです。

暗い場所にいけば、近所でもホタルの観察が楽しめるなんて贅沢です。楽しめるのは「容姿」ではなく、あくまで、その「光り」ですけれど、また楽しみが増えました。

沖縄は八重瀬の我が家の周辺には、鳥、コウモリ、ヤギ、牛、豚、アヒル、マングース、ハブ、犬、猫、ヤモリ、マイマイなど沢山の生き物が生息しており、それだけでも十分にワクワクドキドキ、楽しませてもらっていますが、そこに今回、ホタル(の赤ちゃん)まで加わりました。

逞しく生きている色々な生き物達の息吹を身近に感じられる…。

幸せな事だなー、と思います。





草野球ならぬ海中野球?

あまりに海が青く綺麗だったので、久しぶりに奥武島へ向いました。

島に着くや否や突然のシャワー(夕立)に見舞われましたが、橋や浜で遊ぶ子供たちは全く気にしている様子もありません。

中学生ぐらいの子供たちの中には、橋にたむろして、橋からのダイブを楽しんでいる子も。その脇の浜や海中では子供たちが沢山水遊びをしています。

良く見ると驚いたことに、海に浸かって野球を楽しんでいる子もいるではありませんか・・・。

浜での野球は見たことがありますが、海中の野球は初めてです。

野球に参加しているのか、それとも、顔だけを海から出し塩水に浸かっているだけなのか分らない子供たちもいましたが、打球が飛んでいくと、思い立ったように球を追いかけます。時には泳いで。そして球を拾い上げると、投げて返してきます。
あ、やっぱり一応参加しているんだなー、と分かります。

守備もいるようですが、誰がメンバーなのやら?

そうこうしていると、海に浸かっていた子供が、ダイビングキャッチで打球を取ると、何気にホームへ戻ってきて、バッターと交代。どんなルールで交代しているのか分かりませんが、飄々とゲームを楽しんでいます。

何とものどかな雰囲気にいつの間にか引き込まれ、気が付けば観客として参加・・・。

年の離れた小さなこども達は、互いに干渉することなく、それぞれ自作の遊びに興じもています。
イノーの中なので海といっても波もありません。

甲子園とは違う、とてもゆるーい野球でした。 でも、自由な子供らしくて、すごく癒されます。

2014-08-08

2014年八重瀬町エイサー日程

今年もエイサーの季節になりました。でも、昨年と比べて日程がかなり早まっています。

昨年は、20日前後に集中していたのですが、ここ沖縄では多くの伝統行事が旧暦で行われますので、今年は8月の10日前後に集中しています。


具志頭エイサー    8月8日  具志頭公民館前
新城エイサー     8月9日、10日(変更されました)新城公民館前
東風平エイサー    8月8日、9日          東風平公民館前
安里エイサー     8月8日、9日                安里公民館前
富盛エイサー     8月8日、9日          富盛公民館前
長毛エイサー        8月8日  
港川エイサー        8月8日  

台風11号の影響で、ここ新城は早々に、8日を避け、9-10の2日間になりました。

今年は、八重瀬町の情報があまり充実しておらず、どこで何時から行なわれるのかの情報も不十分です。また、お盆の時期には皆帰省するので、台風が重なると移動も大変です。

でも、それぞれの字の青年会、とても頑張っています。

楽しみですね・・・。


<新城のエイサーの写真を掲載しました。>






2014-07-28

ヤンバルのダム湖で魚さんと

7月の中旬は、連休を利用して山原(ヤンバル)に出かけてきました。

山原は、生き物の固有種も多く、「東洋のガラパゴス」とも称される自然豊かな場所だとか・・・。一度は訪れて見たい、という気持ちが前々からありました。

山原(やんばる)という響きには、いかにも人里の少ない山深い地域、というイメージがありますね。

写真の奥は、沖縄本島の最高峰、与那覇岳(標高503m)です。
でも正式には、数多くのリゾートホテルが立ち並び観光客も大勢訪れる恩名村から北が、「ヤンバル」と、一括りで呼ばれるエリアなのだそうです。


確かに海岸線から内陸部に目を向ければ、恩納村あたりから山らしい山(といっても何せ沖縄ですから、標高は大した事はありません。国頭村にある本島最高峰の与那覇岳でさえ、503m。高さ634mの東京スカイツリーより低いですねえ)が現れますから、かつては平地と丘陵の多い中南部と全く異なるエリア、という事で、恩納村から北を「山原(やんばる)」という呼称で一括していたのでしょう。

今では、本当のヤンバルと呼べるのは人の少ない国頭郡に入ってからなのでは、という気がします。
このエリアの山々は、標高は大したことはなくとも、亜熱帯の植物が鬱蒼と生い茂り簡単には人を寄せ付けない、一見して確かに深い山、です。ハブもいますしね。気軽に山遊びが出来るような雰囲気ではありません。ただ、そうは言っても、ひとやま超えれば海のあるのが沖縄。ここの豊かで貴重な自然を壊すことは実はとても簡単なことなのかもしれません。


ここでは、普通ではなかなか味わえそうにない体験を、心ゆくまで楽しみました。


カヌーのツアーは、このツアーでなければ入れないダムへ。
これだけでも貴重な体験、でも、それだけではなかった・・・。
ダム湖をカヌーで漕ぎ出し、支流を奥へと向かったのですが

上流でカヌーから降りて、川をさらに上流へと

渓流の奥には岩場がありました。
この岩場の白波の下にはオキナワアユの大群が・・・。
上流は夏でもかなり冷ややかです。
ウエットスーツに身をつつみ、カヌーに乗った理由がわかりました。
ガイドさんから手渡された水中メガネが大活躍 。
こちらには、石のようにハゼが岩にくっついています。このハゼさん達、なぜか人を全く怖れません。手や顔をそっと近づけても、その周りでじっとしたり、平然と泳いでいます。随分なつっこい様子で、可愛くなってしまいました。
気がつくと、周りには沢山の稚魚達が 
水から顔を出せば、リュウキュウハグロトンボさん。
こんなに楽しんだ、安波ダムですが、沖縄全土に水道水を供給している
貴重な水源でした。その上流で泳いでしまったのでした。
なんと、本島南部までここから水を供給しているとのこと。
一方、ガイドウォークツアーでは、亜熱帯の森の中で、図鑑に載っているような特色ある植物や生き物に沢山出会うことが出来ました。写真には撮れませんでしたが、貴重なヤンバルクイナやアカヒゲとも遭遇。

シリケンイモリさん達にも沢山会えました。 
オオハラビロトンボ 
オキナワキノボリトカゲもあちこちに…。
色が変わります。
スダジイとウラジロガシの森。
大木ではありませんが、切り立った谷で隔てられて、
外側から見る以上に深い森です。 
低い部分は人間の身長ほどもあるリュウビンタイ(シダ)に覆われています。
この他に、背の高いヒカゲヘゴが明るい森の端に見られます。 
ここは吊り橋ですが、
ガイドさんがいることと、整備された散策路があるので安心して歩けました。
この「やんばる学びの森」の「亜熱帯ジャングルカヌーと川遊び」と「ガイドウオークツアー」がセットになったツアーはとってもおススメです。「亜熱帯ジャングルカヌーと川遊び」は、少々恐縮ではありますが、このツアーでなければ入れないダム湖に入り(多分、一日何組まで、という上限を守ってツアー客を招いているのでしょう)、支流を遡り、川遊びができます。川で泳いだのは何年ぶりでしょうか?気が付けば童心に帰って、夢中でお魚さん達と戯れていました。

猛毒蛇、ハブのいる林、森、山として、怖くて近付き難い沖縄の自然や山々ですが、おかげ様で、この日はぐっと身近に感じられました。
おまけにツアーに行く途中、道を渡っているヤンバルクイナにも遭遇。後で伺うと、かなりラッキーな事だったらしく、少々感激でした。


一日で両方を楽しむのは少し体力が必要ですので、前日の午後に入って、カヌーツアーをして一泊、翌日の午前にガイドツアー、と二日間にわけるのが良いのかも・・・。

ともかくも、この「やんばる学びの森」では短い滞在中色々な事を教わり、とても貴重な体験を楽しめ、身も心もすっかりリフレッシュ・・・。深く感謝です。

このやんばるの川や森が、そこに住むヤンバルクイナをはじめ数多くの植物、生き物と共に、いつまでも変わることなく豊かな川や森であり続けますように、と心から願います。

そう考えると、ハブはやっぱり沖縄の自然の守り神でもあるのでしょうか・・・?