2013-11-22

フィリピンを襲った猛烈な台風

11月8日、フィリピンを観測史上例を見ない程猛烈な台風30号が襲いました。

上陸時点で895ヘクトパスカル、最大瞬間風速110メートル/秒。これは、上陸台風としては史上最大。前代未聞の気圧で、竜巻並の風速、海水もまるで津波のように海岸へ押し寄せたのだとか…。

日本での台風最大瞬間風速の記録で最も高いのは、昭和41年の富士山頂で計測された91メートル/秒だそうですから、海岸沿いの低地、人口密集都市での風速として、この110メートル/秒がどれ程強烈な規模なのか、想像をはるかに超える凄さです。

死者、行方不明者数は一万人を超えるとも。

最も被害の大きかったエリアはレイテ島のタクロバンという港湾都市。フィリピン南部の政治経済の中心で学園都市としても有名なところだそうです。

この都市はレイテ湾の最深部に位置し、高速で接近した台風と高潮、吹き寄せ効果が内湾で狭まった港湾都市を襲った、という事のようです。過去に日本でやはり大きな被害を出した伊勢湾台風と似た状況だった、とも言われているようです。

フィリピンも沖縄同様、台風の通り道でもあり、台風には慣れているはずのエリアです。それでも、これ程の規模の台風に襲われることまでは想定出来なかった、という事でしょうか…。
この画像は、11月2日の台風29号が台湾を通り過ぎた後、
台風30号は中央の下部にあるまだ雲の集まりでした。
この雲が、11月4日には熱帯低気圧になり、
フィリピンを襲った台風30号HAIYANに成長したのです。

やはり、人智をはるかに超えた自然の脅威というものを、あらためて実感させられます。

今年、台風銀座といわれる沖縄に越し、幸いにして我が家のある辺りは直撃はほとんど免れたものの、台風の波状攻撃のようなものも経験し、本土とは大分様相の異なる台風の洗礼を受けました。シーズンが去るまで、台風情報から目が離せない、という日々を送っていましたので、やっと沖縄のシーズンが去ったと思った矢先のフィリピンでの大災害には、正直身がすくむ感じです。

でも、こうしたことは、なにも沖縄やフィリピンレイテ島だけのことではありませんよね。

台風のみならず、我々が2年8ケ月前に経験した大地震を含む地震の数々、そして竜巻や火山の噴火など、地球のあちこちが、どうやらだいぶ騒がしい身体になりつつあるのは事実のような気がします。

そして、そうした地球という身体の変化に対し、人間は本当に無力ですね。

まるで、地球をすべて支配したかのように驕り高ぶっていい気になっている人間の愚かさを、神様が教えてくれているような、そんな気さえしています。

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