沖縄に移り住み、もうすぐ丸4年を迎えます。この間に、こちらのスーパーや市場でよく青バナナを売っているのを見かけてはいたのですが、輸入物と違って県産物は仏様にお供えする為のもので、あまり食用には向かないのでは、と、勝手に思い込んで、買うことを控えていたのです。
確かにお盆などのシーズンにドッと出回るので、そんな誤解も致しかたなかったかも、という言い訳もあるのですが、でも最近、思い切って(その安さと大きさについつられた、というのが真実ですが)真っ青で大きな房のものを買ってみたのです。
もちろん買って直ぐに食べられる訳ではありません。しばらく室内に放置して完熟するのを待つのですが、これにはゆうに1〜2週間、場合によっては3週間以上かかったりするようです。
でも、待ったかいあって、熟し始めると、少し若い熟しかたのものからしっかり熟したものまで10日位かけてゆっくり楽しめます。そしてその味は、程よい酸味としっかりした甘味、コクのようなものがあり(青バナナと言っても品種はいくつかあり、いわゆるフィリピンバナナなどと同じ品種のものは同様の味です。島バナナ系、台湾バナナ系と呼べるような品種のものにこの独特の旨味があるようです)、食感ももっちりしていてとても美味なのです。うーん、この味を知ってしまうと、本当に普通の輸入バナナが物足りない感じになってしまうかも・・・。一口で言うと、味が濃い、ということでしょうか。甘味に隠れた酸味も濃厚ですがきつ過ぎることはなく、噛むほどにジューシーなフルーツ感もたっぷり、と表現すれば、より分かりやすいかもしれません。バナナは炭水化物が豊富でなんとなく果物というよりパンやご飯替わり、といったイメージもあったのですが、このバナナは正真正銘「果物」と呼びたくなります。栄養たっぷりといった感じもしますね。
少し黄色くなり始めましたが、まだまだ待たなくては・・・・。 |
輸入物、というのはもしかすると、外見の色形は痛んでいなくても、生命力という観点から言うと、実はだいぶ落ちてしまっているものだったのかもしれない、と思うようになりました。
ということで、我が家では今後も頻繁にこの絶品青バナナを購入することになりそうです。完熟までの待ち時間がもどかしい感じも無くはないですが、それはそれでなんとなく楽しさもありますから・・・。
と、そんなことを思っていたら、我が家の庭になんとバナナがいつの間にか育ってきています。どうやら昨年、主人が私に隠れてこっそり小さなバナナの苗を植えていたようなのです。近い将来、うちの庭で実ったバナナを食べられる日が来るのかもしれません。どんな味のすることやら、その日が今から楽しみです。