2016-12-05

季節感ある沖縄の花

とうとう、今年も師走を迎えました。

でも昨年の今頃を思い出すと、我が家の庭でおなじみの花々の季節が一ヶ月以上遅れているのに気づきます。

そう、ツワブキやクワンソウです。彼女達の開花が昨年に比べると1ヶ月以上も遅いようなのです。

12月に入ってやっと花芽が伸びてきて、ツワブキは黄色い花を咲かせ始めました。


そして小ぶりのオレンジ色のユリのような花、クワンソウもやっとのことで花が咲き始めましたが、まだまだこれからの様子。今年は咲かないのかと思っていたら、こんなに遅くなって咲き始めるなんて・・・。昨年は確か台風シーズン中に沢山の花をつけていたはずですから、9月や10月から咲いていた、ということになりますね。

花が咲くのに季節感が伴うと、やはりより風情を感じます。

ヒマワリが冬に開花したり、コスモスが年に何度も花をつけたり、ハイビスカスが一年中咲いたりしている沖縄ですが、そんな中にあって、ツワブキやクワンソウはそれなりにしっかり季節を感じさせてくれる花なのです。何をきっかけに咲くのかまだ私達にはあまり定かではありませんが、咲く時期は年に一時期だけ。ということで、ここでは貴重な「季節感ある花」となっています。

どういう理由かはわかりませんが(多分夏シーズンが10月末までしっかり続いてかなり遅くまで暑かった事が影響しているのでは、とも思っているのですが)、今年のツワブキさん達はしかし、昨年より1ヶ月ほど遅れの図らずも本土と同じ時期に花が咲くことになったようです。(11月に入り急に秋らしくなり、気温が20度台前半になる事が多かった為に、この間に季節の変化をしっかり感じて開花が促されたとしたら、やはり彼女達の開花には日照時間より温度の変化が重要な要因ということかもしれませんね。)

ただ、神奈川在住当時ツワブキの花は12月の寒さと共に味わうものだったので、同じ12月の開花といっても、沖縄では「少し涼しい」程度の中での観賞です。同じ花を「季節感」を感じながら眺めていても、なお、その「季節感」自体には違いがあり、肌で感じるその違いをあらためて面白く思います。

桜とは異なりますが、那覇市内の街路樹としてよく使われている、夏シーズンが終わると咲き始めるホウオウボク(鳳凰木)や、寒くなってくると咲き出す、トックリキワタも季節を感じさせます。時期が違うので重なることはありませんが、桜と同じように樹全体が淡いピンクに染まるので、写真にして、遠景でみると沖縄のヒカンザクラとトックリキワタは区別がつきにくいですね。

その一方、別の方角に目を向ければ、当然のようにブーゲンビリアもハイビスカスも咲いています。店頭にはもぎたて県産みかんと共にもぎたて県産バナナも並んでいます。やはり「さすが、沖縄」というべきでしょうか。