2017-05-05

白いワタボールが木に?

さあ皆さん、この写真に写っている白いものは一体なんでしょう?


雲にしては小さいし、綿菓子のようでもあるけれど、なんで木に?白くてフワフワしています。直径はどう見ても10センチ以上ありそう。綿状の何かが木に引っかかっているようにも見えますが。遠くから見ても、とても花には見えません。
あら・・・、綿の隣にはなにやら見覚えのあるものがぶら下がっています。
正解は・・、実はこれ、トックリキワタの実の弾けた姿でした。

トックリキワタの花
これを見て、トックリキワタの名前の由来がやっと正確に理解できたのでした。トックリキワタの花は、遠くから見ると桜のようです。幹は確かにトックリのよう。


でもキワタって何?花は遠景として観れば確かに桜の花のような感じですし、近くで一輪ずつ眺めるとサイズも大きく、しっかりしたピンク色の花びらの中央部分は明るい黄色。かなり華やかです。その印象からすると、むしろ南米桜という別名の方がしっくりすると思っていたのですが、キワタとは木綿の意味だったのですね。つまり幹の外形と実の弾けた姿からの命名だったわけです。あんなに存在感のある花が無視されて名付けられていたとは・・。ちょっと驚きですが、よく考えたら桜のように見える花は他にも結構あるのでしょうから、より特徴的な部分を強調して名前をつけた方が見分けやすいということなのでしょうね。

綿の隣に下がっているのは、そう、見覚えのある実です。

そして、別の割れた実の中から、白いものが。なんだか白子のようにもみえますね。

その脇には、実の外皮の剥げ落ちたものが・・・。白子がさらに膨らんで綿になりつつある様子。
そして、ついには大きな玉のような綿の塊へ。ここまでくるとなんだか可愛らしく感じますね。

足元にはちぎれた綿のようなものが落ちており、風に飛ばされ空を舞っているものも。

そして、下半分が飛ばされた実(綿のようなもの)も残されています。うーん、見つめれば見つめるほどユーモラスです。

内側に目のようにタネのついている部分と、剥がれ落ちた皮を拾ってきました。皮の内側には、まだ開く前に詰まっていたワタの文様があります。

ついにはこんな姿に・・・。おばけのような格好のワタが、まるで足の生えた幽霊映画のキャラクターのよう。ホント、愉快でつい笑ってしまいます。

それにしても、「とっくり」のような幹をした「木綿」の木、まさしくそのものだったのですね。
今年の2月頃に見たトックリキワタはこんな感じで、実と同時にまだ美しい花も咲いている少し不思議な状況だったのですが、その実が熟してはじけると、木綿(キワタ)ができていたのです。ほんと、ビックリです。
トックリキワタはボリビアから沖縄に入ってきたとあります。実際に、この木綿(キワタ)はクッションやぬいぐるみなどの内綿としてして使われているようです。特に、撥水性に優れ昔は救命衣の内綿としても使われていたとか。綿と言われれば素直に納得してしまう程、そのままでフワフワ、とても艶のある白く綺麗な綿です。

沖縄に来て連休時期に綿状のものが飛び交っていたら、それはトックリキワタのタネがワタと共に風に飛ばされながら、新たな繁殖地を見つけている、ということなのです。

それにしても、こんなユーモラスで可愛いワタ達の姿に気づいたら、トックリキワタに今まで以上に愛着を覚えるようになりました。

植物もよくながめてみると、それぞれ本当に個性豊かで面白いですねえ・・・。



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