2017-01-02

新城神社の桜~2017年元旦

年改まり2017年、平成29年の元旦です。天気も良く、ここ沖縄ではとても暖かで穏やかなお正月を迎えられました。日差しを浴びるとうっすら暑さを感じる程。東京、神奈川あたりの感覚では4月中旬といったところでしょうか。

今朝はお雑煮をいただき、近くの新城神社にお参りに。そこで発見したのが、下の写真にある桜の花です。(開いていた花の数からするとまだとても「開花」とは言えませんが)



この新城神社は、神主さんもいない神社で、地元の字が管理しています。1957年に海外移住者の方々からの寄進もあって改修されたようです。この神社の歴史はその時から数えても60年にはなるということですね。小さな公園のようになっていますが、年間を通してかなり温暖な沖縄ですから、放置しておくとあっという間に草ぼうぼうになってしまいます。その手入れは字の皆さんの勤労奉仕で成り立っています。年末にも手が入れられ、今日も私達がお参りに行った時には、お餅やお水、お賽銭が奉納されていました。(区の役員さんが早朝に奉納されたようです。)

側のガジュマルの木の成長につれ、実はこの桜、近年はすっかり日陰に入ってしまい、日光を浴びられない状態だったのですが、ガジュマルから守ってあげようとする字の人たちのおかげで、やっと太陽を浴びることができるように・・・。その嬉しさなのでしょうか、ひとあし早く花びらを開いて喜びを表してくれているようです。開花していたのはわずかな数でしたが、一足飛びに春の訪れを感じられ、正月早々、とても暖かい気持ちになりました。

沖縄の桜はほとんどが緋寒桜の一種で、兄弟種にあたる伊豆の河津桜同様、開花時期はソメイヨシノよりもずっと早く、本格的な開花は1月末以降です。ただ、伊豆でも一月早々に花をつけていた早咲きの桜を見かけたことはありましたから、この種の桜が一月初旬に咲くこともある、ということは知ってはいましたが、それでも元旦に見る桜は、格別感がありますね。

本島地方は昨年11月はやや寒い(涼しい?)日が多かったようでしたが、12月以降は全体的に暖かい日が多かったので、桜も春の訪れを錯覚したのかもしれません。また本島はシーズン中の台風の直撃も昨年は免れていますから、桜の木も例年のようには傷んでいないのでしょう。八重瀬岳の桜祭り等、桜の本格的開花が今から楽しみです。昨年の桜は開花が遅く、桜祭りは3分咲き状態で行われましたが、今年はむしろ開花がちょっと早くなるのかもしれませんね。

愛らしい桜の花と共に迎えられた新たな年が、どうぞ良い一年となりますよう、お祈りいたします。

新城神社:14世紀に築城されたと言われる新城城(新城グスク)の跡地にある神社、記録によると1986年には50周年の記念行事が行われているので、既に80年の歴史があることになりますね。

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