2015-09-12

沖縄の五右衛門風呂!!

先日は、南城市にある仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー)も訪れてみました。

(フフフ、この読み方もとても面白いですねえ…。なかなか読めませんし、私は暫く「なんだかんだひーじゃー」と、送り仮名でさえ、読み間違えていました。)

ここには湧き水だけではなく、その脇にはなんと、大きな釜まで設置されています。

一瞬、「共同炊事場でもあったのかしら」とも思ったのですが、説明をよく読むと、これは実は釜ではなく、共同風呂として作られた 「五右衛門風呂」 でした。

五右衛門風呂
このヒージャー(井戸というより湧き水)は、南城市垣花の垣花樋川の近くにあるのですが、水貯めの高いところから水が流れ出るように設計されており、きちんと整備され生活用水として様々な用途に利用されていたことの良くわかるものでした。

女性用の水場は少し閉じた感じになっています。 
こちらは男性用の水場とのこと
この脇にある大きなカマドかと思ったのが、先ほどの五右衛門風呂でした。1912年に共同浴場として今の形に整備されたが沖縄戦で破壊され、平成16年に当時のように復元された、と説明にあります。

石畳もとても綺麗に整備され、まるで公園のようです。

綺麗に整備され気持ち良い場所に、今も渾々と冷たい水が湧き出ています。

欲を言えば、集落の中ではなく、海岸近くにこんな施設があればもっと素晴らしい?のかも…。

海岸で海を眺めながら水着でお風呂に浸かりたい気分です。

ただ、沖縄では一般的には各家庭でも湯船に浸かる習慣が余り浸透していないような印象があり、(シャワーのみ、を好む方が多い、家に湯船があってもめったに浸からないなど)、このヒージャーに戦前から五右衛門風呂が設置されていたことには、逆に少しビックリ、です。

でも、昔から湧き水を色々な形で利用し、地域のコミュニケーションの場としても大切にされていたことの良く分かる、貴重なヒージャーと五右衛門風呂、でした。訪問した甲斐がありました。

2015-09-04

沖縄南部八重瀬町の滝

今まで気づかなかったのですが、私の住む八重瀬町には、実は海に流れ落ちる大きな滝があったのでした。観光地としてきちんと整備されているわけではないので、あまり大々的に宣伝されていないのかもしれません。
でも、行ってみるとなかなか迫力ある立派な滝でした。
海側から見ると3段の滝を形成しています。
上から見下ろすと、クラクラするような断崖から流れ落ちる滝は、二手に分かれ、さらに岩の間を縫って複数の滝として落ちていきます。

第1段の滝は水量も多く、大きな音を立てて落ちていました。
2段目の一方と3段目の滝、3段目はこの他にさらに横に流れ落ちる滝を形成しています。

大きな流れは幅広く広がり流れ落ち、さらに流れが分かれ、小さな滝を形成しています。

こちらは第1段の滝が2つに分かれたもう一方の滝。
他の湧き水を集め、岩の間を多段に落ちていきます。

崖から何段目?。幾筋もの滝にもなって落ちています。

ここのところ、雨が多かったこともあり水量がかなり豊富なのかもしれません。断崖を下へ降りていかないと滝の全貌は見えませんが、すぐ隣にあるガー(湧き水)に続く通路までは手すりが作られています。そこから先は手すりが無く足元もあまりしっかりしていないので、下まで降りるのは少し難儀です。

滝はこの下の海へと落ちていきます。急な絶壁ですが手すりもないのため、
滝を見下ろせる位置まで行って下を覗くのが怖い。
ここは、崖上からの海の眺望にも息を飲みます。この日は曇り空でしたが、晴れていたら海の色が滝以上に心を魅了してしまうかも・・・。

この近辺の海は実はダイビングのスポットとしても有名なのだそうです。

目立たない所に意外な穴場的観光スポットが南部エリアには沢山点在していて、発見する度にビックリしています。