2015-03-29

おぼろ月夜とオオコウモリ

関東はそろそろ桜の季節。皆さんあちらこちらでお花見を楽しんでいらっしゃる頃でしょうか。

こちら沖縄での桜シーズンはだいぶ前に終わりました。で、今夜は桜の代わりに一足早いお月見を楽しもうと・・・。

春の心地よい夜風に吹かれながらの月見も、秋とはまた一味違った味わい。

少し湿り気ある空気に育ち盛りの草達のムーっとする匂いが交じり、虫やヤモリ、カエルの鳴き声にも不思議と明るい活気が。そして次第に、朧月夜の優しい光と音と匂い、全てがふんわり柔らかく一つに溶け合って、まるで素敵なハーモニー…。

やはり春の月といったら、おぼろ月でしょうか。

今宵は半月のおぼろ月夜だったのですが、時折雲が切れて、くっきり綺麗に見えることも。

こんなにくっきりと見えるときも。えっ クレーターまで見えてますね…。少し見え過ぎ?

昨日は雨交じりの強風、結構肌寒くも感じたのですが、今日は日中良く晴れ夜になっても過ごし易く、急に思い立ってのお月見、でした。皆さんにも少々ですが、お裾分け・・・。



のんびりお月見しながら、夕暮れから2時間程を二階のテラスで過ごしていると、その間に実はあの大きな生き物の来訪が4回も。

以前お見せしたこの子です。ぶらりと電線にぶら下がると、
その長さは30センチ位はありますね。

そう、オオコウモリさんです。パタパタと飛んできては隣家との間にある電話線にとまって(ぶら下がって)一休み。
間隔を空けやってきた3匹が全く同じ行動で、最後の一匹は見事な綱渡りまで披露してくれました。

ひょっとして、彼らでも美しい月に見とれる事があるのかしら・・・?

じつはキツネかタヌキのような顔、こんなに可愛いのです。飼われているのをまじかで見ると、大きな口を開けてあくび?したり、小さな歯で好物の果物をかじったり、広げた羽を舌でお手入れしたり(犬や猫の毛づくろいの様)、活発に動き回っている様子はイメージとは真逆。ホント、カワイイ!。

沖縄ワールドの方から飛んできては同じ位置で電線にぶらり。そう、窓を明けていれば室内からも見える所にぶら下がるのです。過去にも窓から時折見かけていましたが、こんな頻繁に何匹も飛んできているとは驚き、です。

近くで見れば、コウモリと言うよりは毛がふさふさとしてキツネかタヌキの様。でもぶら下がった姿はやはりコウモリですね。


この夜は、犬と散歩しながら楽しげに歌を歌っている人が現れたかと思うと、突如その声に唱和してカエル達の声が大きく響いたり、となかなか賑やかな夜でもありました。



2015-03-22

今年もまたうりずんの季節

とても暖かくなってきました。
沖縄は既にツツジの季節

気温のグラフを見て頂ければ分る通り、3月上旬は結構寒い日もあったのですが、13日を境に、とても暖かくなって来て、最高気温は25℃を超える勢い。季節がたった数日で変わったかのようです。最低気温も20℃を越え、とても過ごしやすくなってきました。
14日から突然季節が変わったかのようです。


暖かくなるのを待っていたかのように、ヤモリの鳴声が聞こえ出し、植物の成長や虫達の活動も一気に活発化しているようです。つぼみも次々に膨らみ、花が咲く勢いも増してきました。



庭では、昨年植えたばかりの小さなツツジの株ですが、花が一斉に咲き始め、とても賑やかです。沖縄ではツツジの季節は3月で、各地でツツジ祭りが行なわれています。

株はまだ小さいですが、我が家のツツジコーナーになっています。


本土では5月に咲いていたカランコエも2月下旬から花をつけ始め、今年最初のカランコエの季節もそろそろ終わろうとしています。

曇りの多かった沖縄の冬が終わり、これから一足飛びに夏に向かうのでしょうが、これから、梅雨に入るまでは晴れる日も多く、海がとても綺麗に見えますので、沖縄観光にとっても最高の季節です。

半袖やTシャツで生活する人も増え、男性のかりゆし姿も目につくようになってきました。日差しも強くなってきますので、曇りの多い冬と違い、紫外線にも注意が必要な時期になってきますね。

振り返ってみると、昨年は4月12日にうりずんの季節のことを書いたのですが、今年は少し早めに暑さを感じてしまいました。でもまた、ほんの少しの寒の戻りを感じつつ、本格的な暖かい(暑い)季節に入っていくのでしょうね。

沖縄では冬でさえ本土と比べれば格段に過ごしやすいのですが、暖房も冷房も必要のない、本当に快適そのものの季節がいよいよ間近に迫ってきたようです。

冬の収穫−タマネギ

今年は美味しいタマネギをたくさん収穫しました。
タマネギの収穫、日あたりの違いで、大きいのも小さいのも
今回は、昨秋に植えたタマネギとジャガイモのその後のお話です。

残念ながら、ジャガイモは緑色のものを沢山作ってしまいました。とても大きく育ってくれはしたのですが、植え付けが浅すぎてジャガイモさんが日光浴をしてしまったためです。浅く植過ぎというのは素人がよくする失敗らしいのですが、日を浴びて緑になってしまったものは、食べると危険です。天然毒素のソラニンは、青い部分やジャガイモの芽に多くあるのですが、吐き気、下痢、嘔吐、頭痛の原因になる可能性があるとのこと。

日光浴をしたジャガイモさん
一方、タマネギは大成功、とっても大きく育ってくれました。こちらも植え付けが浅かったかもしれませんが、タマネギさんはそんなことはおかまいなしで、土の上に顔を出して元気に成長。この新タマネギは、タマネギだけでなく、長ネギの部分(つまり青い葉の部分)もとても美味しく頂けます。

おかげで、今年の冬は野菜の煮物、炒め物を沢山作れました。2月中は、葉の部分がついたタマネギが市場にも出回っていたのですが、3月に入ってからは葉の部分は固くなったせいなのか、葉を切り落としたタマネギ部分だけが出回るようになっています。

沖縄では暑くなると地元で手に入る野菜は少なくなってしまいます。特に夏は、台風被害を少なくするためにも、この時期は作付けをせず、むしろ土作りをするのに最適なのだとか。
オクラは既に芽が出てきました。
我が家も、沖縄の自然に逆らわず、台風シーズンまでの間に収穫できそうなものを、菜園に植えようと思います。

昨年の実から出てきたトマトは勢い良く成長しています。
トマトはすでに昨年の実から芽が出たのか、かなり大きく成長しており、既に青い実を沢山つけています。どんどん大きくなり、気がついたら菜園を独占しそうな勢いです。ただなかなか赤くなってくれません。なぜでしょうねえ・・・。

2015-03-15

フィガロの結婚

有名なオペラ、「フィガロの結婚」のレクチャーコンサートが土曜日に沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催され、行ってきました。  フィガロの結婚 レクチャーコンサート

今回のレクチャーコンサートは、3月19日(木)と20日(金)に浦添市てだこホールで開催される、以下のオペラ公演の宣伝も兼ねていた様なのですが、演出家トニー・クレモネーゼ氏の解説から始まり、第2部では、フィガロ役のタニエレ・ビスコーポ、スザンナ役のルチェッタ・ビッツィ伯爵役のマルツィオ・ジョッシ、伯爵夫人役の黒島舞季子の錚々たるメンバーが、その歌声を披露してくれました。


皆さんの歌声に心底魅せられてしまったというのが正直な感想です。特にフィガロ役のタニエレ・ビスコーポの伸びやかさと力強さを伴った声を耳にした時には、一瞬にして身体をグイッともっていかれる感覚。声を通して彼の気迫が身体にまで伝わってきた、という事でしょうか。あるいは、彼の身体を通して大地の気、大地の声が聞こえてきた、という事でしょうか。これは私にとっては初体験、「凄い」の一言。驚くような感動でした。

今回はあくまでレクチャーコンサート。オペラそのものではありませんが、それでもオペラの魅力の一端を垣間見れたような気がします。

今回は仕事もあり残念ながら私は見に行けませんが、オペラ、「フィガロの結婚」の席はまだ以下の一般社団法人沖縄オペラアカデミーから予約可能なようです。

一般社団法人沖縄オペラアカデミー


なお、今回の公演は、一般社団法人沖縄オペラアカデミーの創立記念公演とのこと、これから沖縄発の本格的オペラ公演が始まる第一歩なのかもしれませんね。


なお、OISTでは時々コンサートなどの文化行事も開催しており、次回は5月22日に予定されているとのこと。

OISTでは、色々なイベントが開催されています。文化行事はそれほど多くないですが、科学に関係するとはいっても、誰もが興味を持てる講演内容もあり、敬遠せずに参加されるのも良いのでは、と思います。

八重瀬町からでも、、高速のお蔭で5OISTまで50分程で着けました。