2014-05-29

梅雨明けの予感

今年は6月1日(日)が糸満ハーレーの日。(ハーレー=ハーリーとは、「航海の安全」や「豊漁」を祈願する海の神事。海人の大切な祭典)八重瀬町港川ハーレーや奥武島ハーリーも、毎年旧暦の五月四日が開催日という事ですので、同日ですね。

パワフルな女性達も参戦!
僕も強くなるぞ!
通常ハーリーと発音するらしいのですが、なぜか糸満と港川ではハーレーという発音を使っています。よく分かりませんが、何か地域のこだわりがあるのかもしれませんね。

昨年は6月12日(水)が旧暦5月4日に当たっていたので、平日開催でしたが、今年は日曜日に重なりますので、多分昨年より人出も多く盛況となるのではないでしょうか。今年も逞しい海人達の熱気溢れるレースが楽しめそうです。


で、実は沖縄ではこの「ハーリー(ハーレー)が終わると梅雨明け」、と言われています。

そのせいでしょうか、気象庁の正式な宣言が出るまではまだ少しかかるのでしょうが、どうもここ数日、真夏の日差しを垣間見られる時間が徐々に増え梅雨明けが近そうな気配。空気の湿り具合も少し変わってきているようで、梅雨の終わりの始まり、と言えば良いでしょうか…。

ゴールデンウイーク直後に出た正式な宣言より前の、四月の最後の10日ほどから梅雨入りも徐々に始まっていた感じでしたので、梅雨明けも本当はこんな風に徐々に始まっていくものだったのかも、とあらためて実感しています。
もっとも、関東暮らしの長かった私の感覚では、夏休みの近づいた7月のある日突然カーッと照り付けるような真夏の日差しが現れて梅雨が明ける、といった印象がやはりまだ強く残ってはいるのですけれど…。

亜熱帯沖縄での梅雨入り梅雨明けは、その時期も1か月ほど早いですし、入り方、終わり方も関東とはやはり少し違うのかもしれません。それとも、大きな空と伸びやかな丘陵の広がるこの町で暮らしていると、気象に対する五感も磨かれ自然の営みの変化に以前より敏感になってきているということなのでしょうか。

いずれにせよ梅雨明けはもう間近…。長く暑い夏はすぐそこまで来ています。

八重瀬のピーマンは安くて美味しい



2014-05-18

ゴーヤとパパイア

5月8日はゴーヤの日だったそうです。

確かに最近、地元産のゴーヤがかなり安価に出回るようになりました。ゴーヤの旬は一般的には夏ということですが、ここ沖縄ではこの時期既にゴーヤは旬を迎えつつある、という事でしょう。そして、多分台風にやられない限り、収穫期間は10月位まで。結構長いですね。
バルサミコ酢につけたパパイアの酢漬
冬場もスーパーなどへ行けばゴーヤは売ってはいるのですが、沖縄でも結構な値段がついています。やはりハウスもの、なのでしょうね。野菜の栄養価は旬が一番高いのでしょうから、値段は安く栄養価の高い旬の間にせっせと楽しみたいものです。

実は昨日は近所の市場で、ゴーヤではなく、一個でカボチャ二個分くらいはある、とても大きなパパイアを一つ150円で手に入れました。といっても果物としてではなく、野菜として売っていたもの。

以前にもこのブログで書きましたが、沖縄では青パパイアはとても身近な野菜の一つ。ご近所のあちらこちらで普通に栽培されています。ただ、今回購入したのは少し黄色がかった大振りのもので、形も皮の感じも明らかに青パパイアとは違います。切ってみると、青パパイアは中が真っ白ですが、これは薄オレンジ色。同じ野菜パパイアではあるものの、やはり少し異なる種類の様です。

市場のおばさんのお勧めは、青パパイア同様、千切りにして炒めるかサラダに入れて食べる食べ方。

でも、私は以前の青パパイア同様、今回もこれを半分位は煮物として食すことに。冬瓜のように、あっさりとしたお出汁で、お砂糖、醤油を少し加え、煮崩れない程度に煮てみました。色、形は薄い色のニンジンの様ですが、その食感はやはり違います。冬瓜とも大根ともニンジンとも違う、パパイア独特の食感と香り。そして明るい華やかな色で眼でも楽しめるなかなか上品な一品に…。

味はもともとさっぱりしているので、どんな味付けでも大丈夫そう。多分シチューなどに入れてもオーケーかと…。
ただ、香りを楽しむなら、やはりサラダがいいですね。くせがないので他の生野菜と合わせても味の上では全然気にならず、それでいて、ほんのり南国の香りを楽しめます。

そして、サラダにした一部を除き、残りはバルサミコ酢を使って酢漬けに。フフフ、これ、結構いけます。この野菜パパイアには元々ほんのりとした甘味があったのでお砂糖控えめで十分美味しく浸かりました。ご飯のおかずにもなりますが、パンにも合います。

このノリで次回このパパイアを手にいれたら、今度は砂糖漬けにしてみようかと…。完全なフルーツのお菓子になりそうです。

関東で生活していた時には想像も出来なかった様々な未知の野菜達との楽しい遭遇に、心がつい躍ってしまいますねえ・・・。

2014-05-11

太陽光発電のメリット



今日の新聞によると、八重山に大型の太陽光発電設備する工事が始まったとのこと。総工費7億5千万円、250Whの太陽光パネルを8024枚設置する予定とか。

計算すると、稼働した時には、最大発電電力が2メガワットの発電所になるということでしょう。土地も含めてでしょうが、キロワット単価は37万円。一年間に、ほぼ2200MWhの電力を供給します。一般家庭の電気なら、約500軒分の年間消費電力に相当するでしょうか?

太陽光発電の最大のメリットは、よく収入になることが宣伝されていますが、本当は、燃料効率を大幅に上げられる点にあります。燃料を輸入しそれを燃やして発電してしまえば、大量のCO2を発生してそれで終わり。でも、その石油資源で太陽電池を作り、それで電気をまかなうようにすれば利用できるエネルギーの総量を劇的に増やせるのです。

その量は、エネルギー収支で考えれば、太陽電池の寿命を20年と計算しても、燃料をただ燃やして作っただけのエネルギーの10倍、いいえ、今やそれ以上の電力を生み出してくれるようになります。

太陽電池にすることで、燃料が新たなエネルギー資源に変わるのです。日本のような少資源国にとっては重要なエネルギー資源を増やすことのできる画期的な方法です。


重要なのは、あくまで短期的な経済効果だけで考えてはいけない、ということ。


エネルギーをただ単に浪費するだけの方が、短期の経済的メリットをより多く生む場合の多いことは、再生紙のトイレットペーパーの方が値段が高くなってしまう等、紙の再資源化で学習したことです。短期で見たら、太陽電池を入れるよりも電力を使い捨てするほうが安かったりするのも、同じ理由ですね。

短期的には、大量消費と使い捨て経済は、循環型の社会を作るよりもメリットがある場合が多い、という、そこが大きな落とし穴、なのです。

でも、近年太陽電池は、その製造に必要なエネルギーを回収するのに必要な期間が0.7年から2.2年と見積もられています(エネルギーペイバックタイム)。最新の技術ではさらに短くなっているようです。

一度太陽電池を設置すれば、エネルギーペイバックタイムが過ぎた後は、寿命がつきて使えなくなるまでエネルギーを生み出し続ける、ということになり、エネルギーを有効利用するという観点からは、本当にとても効率の良いエネルギーと言えますね。

太陽電池の寿命はどのくらいでしょう?日本で初めて太陽電池を自宅に設置したのは、太陽電池の研究者でもあった元三洋電機社長の桑野幸徳氏です。1992年の7月31日に稼働し始めた自宅の太陽電池発電所は、今でも元気に発電しているそうです。既に22年ですが、初期型の太陽電池でさえ20年以上の寿命を持っています。

桑野幸徳氏はジェネシス計画という、砂漠に太陽電池を設置し、超伝導ケーブルで送電することで、砂漠をエネルギーの宝庫に変え、昼でも夜でも太陽電池で生活するという計画の実現を先導しておられます。

我が家にも設置をしたいと思っているのですが、うちの屋根の構造上、太陽電池パネルを十分な枚数設置できない点が悩ましいところです。

参考:
  • ジェネシス計画:著書を読まれるのが一番ですが、こちら

さらに、収支について
32円/kWhで20年の固定価格買上制度ですから、年間の買い上げ額は、2200,000KWhX32円ですので20年で売電価格はおよそ14億円です。維持費がかかりますが、ある程度の利益を生み出す計算ですね。

2014-05-08

沖縄、梅雨入り!

昨日、沖縄は梅雨入り宣言があり、正式に梅雨に入りました。

ゴールデンウェーク前半は適度に晴れ、この時期に沖縄を訪れた方々は、美しい海も、お花や景色も十分に楽しめたのではないでしょうか。
ゴールデンウェークの奥武島はいつもより少し賑やかな程度でした。
でも、梅雨入りしただけあって今夜はしとしとと雨。

昨年より5日早いそうですが、ゴールデンウェーク明けには梅雨入りが普通とのことですから、ほぼ例年通りの梅雨ですね。

ただ、宣言とは別に、4月の最期の10日ほどは少しづつ雨や曇りの日が多くなり、なんとなく梅雨入りしたのかも、という感じはあったので、もしかすると慎重な気象庁の梅雨入り宣言より以前に、実際には梅雨の季節は始まっていたのかもしれません。

もっとも、昨年の4月は初頭から既に梅雨かと思う程雨雨続きでしたので、今年の4月には、うりずんの季節らしい、爽やかな日々も十分堪能できました。

昨年は、4月に雨が多かったせいなのか、梅雨入りした後の方が、なんとなく雨が少なかったように記憶しています。で、ひょっとすると、今年も5月半ば過ぎには実際の梅雨も終わり始めるのかも、と少し期待しています。正式な梅雨明け宣言が出るのは6月頭でしょうけれど…。

そして去年は、梅雨明けから実に3か月近く、雨が恋しくなるほど、ひたすら晴天が続いたのでした。(その間台風も来なかったということです)

実際、6月20日頃から晴れ続け、8月13日にちょこっと天気雨が降ったのを喜んで、てぃーだあみ(天気雨)というブログを書いていました。直前の10日にも首里でほんの10分位でしたか、小雨に降られたのですが、その時にも雨を全身に浴びたくなる程感動しました。三か月間で私達が遭遇した雨は、本当にその二回だけだったのです。

沖縄の夏は暑いけれど、一日に何度もスコールが降るので比較的過ごしやすいと聞いていたので、見事に裏切られた感じ?。真夏の日中に日傘もささずに外を5分も歩いていたら暑い=痛いという感覚が身体に染み付き、お蔭で、日中に近所の人影が消える理由も良く分かるように…。
皆さん、早朝と夕方から夜にかけて作業などされ、日中は室内に避難しているわけです。

真夏の日中に外を歩いているのは、多くは観光客だったのでした。


今年はどんな夏になるのでしょうか?

以下は、八重瀬町ではなく、那覇市での降水量ですが、ご参考までに…。
今年(2014年の4月)は後半少し雨がありましたが晴れが多かった。

昨年(2013年の4月)は雨の多い4月でした。
そして、ひたすら晴天の夏へと・・・

2013年7月は雨のほとんど降らない夏でした。




2014-05-06

玉泉洞・おきなわワールド

連休中の半日だけですが、近所にある「おきなわワールド」に行ってきました。年間100万人が訪れる場所とのことで、さすがに今日はとても混んでいました。

ここはイベントが充実しており、大人も子供も結構楽しめる観光地だと思います。

玉泉洞(公開している部分だけで800mもある巨大な鍾乳洞)、ハブ公園(蛇を中心とした博物館とショー、カワイイ蛇さん達が一生懸命に愛嬌振りまいて?お仕事をしていました)、王国村(古い沖縄の民家を移築し工芸や文化体験できる)、エーサー等の各種アトラクション、ガラス工房、植物園、カステラ、ビール工場とレストラン、おみやげ屋さん、等々、誰が行っても楽しめるものがいくつかは見つかるのではないでしょうか。
エーサー会場はすごい人数、子供達でいっぱいでした。
レストラン利用だけなら入場料も不要ですが、年間パスでも家族割引で一人2500円と、とてもお得です。

玉泉洞は今やGoogleストリートでも鍾乳洞の中が見られるようになっています。遊歩道がしっかりしており、安心して歩けます。とても広く、中には小さな滝があったり、川が流れていたり、広場もあったり、と、長い洞窟としては比較的圧迫感も少ないように感じます。一般に開放されているのは全体の一部だそうですが、それでも900mもあります。まるでインディージョーンズの映画の地底世界みたい…。
最後は長いエスカレーターで地上に出ます。出口からは、イベントやアトラクションやらを楽しみながら戻りますが、それぞれに時間を忘れて楽しめました。エーサーもやっていましたが、ここのエーサーは子供でも飽きずに楽しめるよう、色々工夫されているようでした。

ハブ公園もハブや蛇だけでなく、大コウモリやマングース、亀等もおり、ちょっとしたミニ動物園。
ひたすら寝ていたのはオオコウモリさんです。
ハブについては、以下のようなことが分り、色々と勉強になりました。

  • 沖縄ではハブは冬眠しない
  • ハブは夜行性だが、人を噛むのはやはり人間の活動時間帯に重なる、日中が多い
  • 農作業の活発化する時期と重なるためか、3月から6月頃、そして9月から11月頃の被害が多い
  • 草むらだけでなく、木の上にもハブは居ることがあるので、驚けば木から落ちてくる可能性もある。鬱蒼とした草むらや畑だけでなく、昼間でも薄暗い、林や街中の公園にも居る。
  • 身体の長さの三分の一位が攻撃の範囲だが、全方向への動きは非常に敏捷である
  • 基本的に穏やかで、意図して人間を襲う事はないが、偶然遭遇し、驚いて身を守るため襲ってくることが多い
  • 卵から孵ったばかりの子供のハブでも、親と変わらず毒は持っており、驚けば噛む
  • ウミヘビは、ハブよりさらに穏やかで襲う事はほとんどないが、それでも毒を持っているウミヘビの毒は神経毒で猛毒ハブの10倍15倍もある(海中で遭遇しても近寄らない方が良い)
  • 万が一噛まれたら、身体は動かさずに直ちに(30分以内)病院に行く
  • 噛み跡は毒蛇だと、二個の点として残るが、無毒の蛇の噛み跡は馬蹄形に歯形がつくので区別できる

やはり、遭遇しないよう、ハブの居そうなところには極力近づかないことが大切ですね。あと、庭も鬱蒼とした草むらにならぬように維持したいと思います。
ハブさんは木の上が好き?木の上でじーっとして寝ているのでしょうか?
マングースは対照的に、常にせわしなく動き回っていました。