2013-08-02

慢性腰痛と計画的通院の効果

初めて骨盤矯正等の施術を受けられる方には、当院の施術がじんわりとした痛みのない穏やかなものであることをお伝えします。

そして、通常は初回から3回までの矯正でかなりの改善を実感される方が多いものの、その矯正を身体が受け入れ、正しい状態に十分馴染んで矯正がしっかり落ち着くまでに、平均的にあと3回程、1ヶ月から1ヶ月半の間に全部合わせて6回ほどの矯正が必要となるケースが最も多い、ということも説明させて頂いています。

さらに、矯正がしっかり安定するまでの期間中は、無理をなされないよう注意して生活して頂くよう、アドバイスしています。

むろん、改善までのプロセスには、症状の違いや年齢、体質など個人差も反映されますから、もっと長くかかったり、短期間で終わったり、と、異なる経過を辿る方もいらっしゃいます。ただ、あくまでも平均的な改善プロセスとして、6回の矯正をご提案しています。

例えば、慢性のひどい腰痛で来院された患者さん。
初回の矯正で痛みが半減。週末を挟んだ三日後の予約を入れて帰られました。帰る際に「週末は子供の相手をします」と仰ってらしたので、「矯正をかけたばかりですので、痛みが消えても無理をされないように、一緒に遊ぶ時には十分注意して下さいね。」と、アドバイスさせて頂きました。

2回目にいらした時には「週末子供と一緒に少し遊び、抱き上げたりしたら、ぎっくり腰になり歩くのがやっと、の状態になってしまいました」、とのこと。直ぐにぎっくり腰用の施術をしました。終わると、「腰が伸び、痛みもかなり和らぎ歩けます。」と言って、お帰りになりました。

また三日後に三回目の矯正です。

ぎっくり腰さえ起こしていなければ、今回で最初の腰痛もほとんどなくなったかもしれませんが、ぎっくり腰になった影響で、腰痛が消えるのにあと1回の施術は不可欠であろうことをお伝えしました。

一週間後、4回目にお越しになると「痛みはあまり出なくなり、改善されている」とのこと、検査の結果も矯正が維持されていることを示していました。

この段階までくると、腰痛予防法のアドバイスも行います。

二週間後5回目の矯正です。二週間空きましたが、前回の矯正もしっかり維持されていました。腰痛はもう出なくなったとのこと。今回で終わりにしても大丈夫でしょう、とお話しましたが、ご本人の意思で、ダメ押しとしてあと一回二週間後に最後の矯正をすることに。

さらに、二週間後6回目、最後の矯正をしました。もう、正しい骨盤の状態はすっかり身体に定着、腰痛が出なくなっただけでなく、身体全体も軽くなり、快適な日常を送ってらっしゃるとのことでした。


初回の矯正後ぎっくり腰を起こすという、ちょっとアンラッキーな出来事が間に入りましたが、まじめにしっかりとアドバイスに従って下さったお蔭で、慢性化していた腰痛が順調に改善された一例です。


ブロックによる矯正はソフトで穏やかなものですので、即効性が直ぐに実感できるケースもありますが、大体が、この例のように間を空けながら数回やって、痛みのでない身体になる過程をゆっくりと実感していく、というプロセスを辿ります。そして、痛みが消えたその後に、なおメンテナンスを兼ねた矯正を一二回することで、長期にわたり再発しにくい身体が得られる、ということになるわけです。

この例のように慢性症状を抱えていた方は、その後は可能であれば2ヶ月から3ヶ月に一回程度、予防のための矯正を受けることをお勧めしています。


この患者さんのように長年の辛い症状で悩んでいた患者さんの朗らかな笑顔を見た時、それが、この仕事をしていて本当に良かったなあと思う瞬間です。

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