2013-05-29

かわいい家族

家族を紹介します。

この2羽とはもう10年以上一緒に生活をしています。この子達の前にも別の鳥達と生活を続けていましたので、鳥との生活はゆうに20年を超しています。

この子達、それぞれ性格がとても違います。一羽は情熱的ですこし乱暴、とてもお茶目でいたずら好きです。もう一羽はやさしく冷静で状況をとても細かに観察します。野に放たれて生き残るのは後者かもしれません。

二羽の鳥関係も毎日変化しており、相手の出方を探ったり、騙したり、自分の立場を相手より優位にするために人間をちょこっと利用したり、二羽で毎日色々と駆け引きをしています。
でもそれでいて、お互いをとても必要とており、互いがかけがいのないパートナーであることもしっかりわかっていて、きめ細かな愛情表現も欠かしません。

時としてけんかしたり、すねたりもしますが、互いの良い関係が維持できるよう本当に色々知恵を出して繊細に暮らしており、それは当然家族である私たち人に対しても同じです。常に気遣い、心をくだき、愛情を求め、愛情を注いでくれているのです。その深い心に正直何度驚かされたかしれません。

鳥達は我々人間の気持ちをとてもよく理解しますし、私も鳥達の気持ちを理解する訓練を日々させてもらっています。鳥も人間と同じで、気持ちを理解してもらえるととても素直になります。逆に理解してもらえないとイライラしたり怒ったりもします。この子達との暮らしを通して、家族ではない野鳥達の気持ちや些細な行動の意味すらも随分良く分かるようになってきています。


こんな彼らですが、「人間だけが特別な存在ではない」ということを、日々の生活の中で我々に教えてくれているのです。

この2羽の生活は非常に規則正しく、日が沈む頃になると我ら人の暮らしの明かりは彼らの睡眠の邪魔になりますので、鳥小屋には毎夕早々にカバーをかけてやります。夕方、カバーをかけ忘れると大変、「早く布団をかけてよ」、と言わんばかりにピーピーと甲高く呼びつけます。

野生ではありませんが、この子達から鳥一般の生活や知恵を学ぶ事が多く、鳥、いや鳥だけでない生き物の本質を学ばせてもらっています。野生ではないので安全な場所で暮らしていますが、それでも、彼らの生きて行くための基本的な知恵は時として人間以上ではないか、と感じることすらあります。

良くチンパンジーの知恵が人間の幼児並みと言われますが、これは人間の勝手な物差しで測った結果に過ぎず、チンパンジーや鳥達にすれば、「人間は知識や技術はあるけれど、本当の知恵に乏しく、乱暴者で、成長してもまるで幼い幼児のようだよ」と、思っているのではないかしら?・・・、そんな風に感じたりもするのです。
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